Worldwide Bear

アラサーから海外移住を目指し、イギリス大学院留学を経てから現地のIT企業に就職しました。これまでの経験や海外就職のアドバイスをシェアしています。

【イギリス大学院出願】志望動機書(Personal Statement)を書くときに避けたほうが良い10つのこと

 

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間もなく8月も終わり、イギリスの大学・大学院の入学シーズンがいよいよ近づいてきましたね。来年9月入学に向けて準備している方も、進捗状況いかがですか?

 

大学院出願の書類を用意する中で、応募要項に満たないものがあっても合格に繋がる可能性を高めるのが志望動機書(パーソナルステートメント)なので、一番時間をかけてしっかり自己アピールをしていきたいですよね。

 

一般的には、志望動機書は何度も何度も添削と修正を繰り返して完成させていくものなので、年末年始ぐらいに出願する予定でしたらそろそろ書き始めることをお勧めします。

 

お仕事や学業、IELTS試験のお勉強と同時進行しているのでしたら尚更早いうちに下書き版を仕上げたほうがいいと思います。

一応、大学院出願のスケジュール感について書いた記事がありますので、準備開始時期を参考してみてください(^-^)

出願はいつから準備すればいいの?イギリス大学院出願スケジュールと準備方法を詳しく書きました

 

今日は、志望動機書を書くにあたって避けるべきことを10個紹介していきたいと思いますので、ぜひ一度目を通していただければと思います(*^-^*)

 

 

 

1. 文法とスペルのミス

初歩的なミスはいい印象を与えません。

スペルミスはWordを使えば間違っていると赤い線が出るので、自分でもチェックできますが、言語の設定が「US」か「UK」かによって結果が変わることもあるので注意してください。

 

日本で購入されたパソコンですと、大体はデフォルトが「US」になっているので、例えばプログラムを「programme(イギリスのスペル)」と打ち込むと、綴りが合っててもアメリカの綴りと異なるため赤い線が出ることがあります。

 

必ずしもイギリスのスペルじゃないとダメとは聞きませんが、イギリスの大学院に出願するのであれば読む側の審査員たちの公用語がイギリス英語なので、やっぱりイギリスのスペルに合わせるのが常識的かなと思います。

イギリス英語とアメリカ英語の単語の一例の記事もご参考ください:

留学して初めて知ったイギリス人がよく使うイギリス英語【単語編】 - アラサー女子プログラマの海外移住ログ

 

あと意外と間違いが多い句読点にも気をつけたほうが良いです。

句読点についてわかりやすく説明している記事を見つけましたので、よかったら参考してみてください:

www.rarejob.com

 

2. 一文が長すぎる

一つの文をいくつもの「,(コンマ)」で長々と繋ぎ、数行にも渡るほど長いのは不自然で読みにくいので、区切りが良いところで「.(ピリオド)」を打って読みやすくしたほうがいいです。

区切りが良いところがどうしても見つからなければ、重要度が低い部分を切り取るなどして、できるだけ簡潔な文章にになるように気をつけましょう。

 

 

 

3. あからさまな事を説明する

例えば「In my work experience I learned to communicate effectively with clients, which is an important skill in accountancy.(私の勤務経験では、顧客と効果的にコミュニケーションをとることを学びました。これは会計学にとって重要なスキルです。)」

 

色付けした後半のパートについてよく考えていただきたいのですが、会計学に重要なスキルが何かというのはあからさまな事であって、出願者がわざわざ会計学学部の審査官にそれを説明するのは不必要なんですよね。

なので、この一文は出願者自身のアピールに何もなりません。

 

自分が勤務経験で顧客と効果的にコミュニケーションをとる事を学んだという事実をアピールするのであれば、代わりに実際にどのような出来事で学んだのか?どうやって学んだのかを具体例をあげながらアピールしたほうがずっと効果的です。

 

4. 関係性が低い学歴・職歴を詳しく書く

志望動機書はA41ページ以内に収めるの一般的ですが、何でもかんでも全ての学歴や職歴を書き込もうとすると、文字数的に本当にアピールしたいことを強調させることができなくなりますし、細かい学歴や職歴は別で用意する資料CV(履歴書)などにリストアップできるので、何度も同じ情報を書く必要はありません。

 

なので、志望動機書には専攻したい学科と深い関係性がある経歴だけを書くようにしましょう。

 

 

 

5. 'When I was young...'から始まる話

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文章の最初に「When I was young...」「When I was a kid...」などから語り始める6歳ぐらいの時に感心を受けた話よりも、今の自分がどんなことに感心を受けるのかの方が審査官にとって一番知りたいはずです。

 

重要性がすごく高いことじゃなければ、できるだけ昔すぎる幼少時代の話はやめた方が無難です。

それよりも審査官が知りたい今のあなたにとって大学の授業ではどういうことに感心を受けたのか、課外活動、就業経験中などに影響されたことなどを見つけてみて下さい。

 

6. お世辞

これは日本で就職活動でついた「御社」をおだてあげる癖で「it would be an honour to be offered a place at your world-renowned university(世界的に有名な貴大学からオファーをいただけたら大変光栄です)」みたいな文章を書いてしまいがちですが、やめた方がいいです。

 

そう書きたい気持ちはわかりますが、書かなかったからといってマイナスなイメージにもなりませんし、書いたからといってプラスにもなりません。

どうしても書きたければ書いてもいいですが、ただ無駄な一文になるだけなので、それよりもあなたが何を大学に求めているのか?あなたが大学に提供できるものが何か?の方が審査官が一番知りたいはずです。

 

7. 大学(院)の名前

個別に大学の名前を何度も入れるのもやめた方がいいです。6番目と合わせてやったらもっとダメです。

 

私は大学別に志望動機書を用意したので、文書中の2箇所を大学別に変える必要がありましたが、そこまで時間がかからないとは言え、間違って違う大学に提出するものを提出しないように気をつけるのが少し面倒でした。

 

なので自分の経験から言わせてもらうと、複数の大学に提出するなら可能だったら一つの志望動機書で統一した方が良いです。

私の場合はカリキュラムの名前やコース名が大学によって異なるため、どうしても変えなければいけませんでした。。

 

 

 

8. 定式化されすぎている

今はネットでたくさんの「志望動機書の書き方」のガイドが溢れていますが、あくまでも参考程度にし、実際に書くときは自分の想像力をフルに発揮してありきたりでつまらない文章にならないように書きましょう。

あまりにも定式化された特徴のない志望動機書は薄い印象しか残らず、人気なコースだと審査員も落とす原因を常に探しているので、「ロボットが書いたような、定式化されすぎている」が不合格の原因にならないように、他の志願者よりも目立つように工夫しましょう。

 

もちろん自由に書きすぎてもダメですが、あくまでもガイドをベースとして従いつつ、自分にしか書けないものを取り入れることです。

うまくバランスを保って下さい。

 

9. 引用

審査官が聞きたいのはアインシュタインの言葉でもなく、マーティンルーサーキングの言葉でもないので、文字数の無駄遣いにならないようになるべく引用を含まない方が良いです。

どうしても入れたい場合は、他人の言葉を入れなきゃアピールできないようなことなのか再度見直してみて下さい。

 

特に同じコースに申し込む志願者は同じ偉人または有名人の言葉を引用しがちなので、いくらその言葉が素晴らしいものでも審査官からしたら「あぁまたかよ」としか思われませんので、引用を取り入れる前によく考えてみましょう。

 

10. 志望動機書を書くことにストレスを感じる

 イギリスの大学に出願するにはGMATなど難しい試験がない代わり、志望動機書が自分をアピールできる最大のチャンスになるわけですが、難しく考えすぎないで下さい。

 

あくまでも大学院のコースのどういうところが魅力的なのか、自分が他の一般的な学生よりどういうところが優れているのか、自分の実際に経験したこと取り入れながら簡潔に説明すれば良いものができるはず。

 

少し前に書いた印象に残る志望動機書の書き方を参考にしながらまずは一度書きたい内容を簡単に箇条書きし、少しずつ内容を膨らましていきましょう。

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下書き版を作る手助けをしてくれる「Personal Statement Builder」という便利なものも見つけたので貼りますね:

www.which.co.uk

フォームにステップbyステップで記入していくだけで志望動機書の下書き版が仕上がるので、ぜひ活用してみて下さい。

 

おわりに

以上、志望動機書を書くにあたってできれば避けた方がいいことについて紹介させていただきましたが、いかがでしたか。

 

この記事は私が下記のサイトを参考した時に書いたメモを、改めて整理したものになりますが、他にも出願に関する役に立つ情報がたくさん載っているので、興味がある方はぜひ参考してみて下さい。

www.which.co.uk

 

もう一度しつこく言いますが、志望動機書は何度も修正しながら時間をかけて仕上げていくものなので、なるべく早いうちに第一版の下書きを完成させましょう。

 

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