一度海外で生活して日本に帰って来ると、日本にいる友達にまるで帰国子女のような扱いを受けるようになるんです。
「ねー英語喋れるのすごいね!なんか喋ってみてよ!」と急に振られたり、
「外人さんってやっぱり○○なんでしょ?」みたいに欧米人を一括りにした質問をしてきたり、日本のテレビの影響か、偏見的な先入観にびっくりする事もあります。
しかし、私も半年間イギリスに長期滞在するまでは、日本というバブルの中で生きていた一人でしたので、同じように独特な先入観を持っていました。
今日は、そんな普段から何気ない会話から出てきたバブルの外にあるイギリスに関する疑問について、私の経験を元に事実をお伝えしたいと思います。
イギリスって雨多いんでしょ?
多いですが、すぐ降ってくる分、すぐやみます。
年間降雨量は世界の年間降水量 国別ランキング・推移 - Global Noteによると、日本が年間平均1,668mmであるのに対して、イギリスは年間1,220mmというデータが出ており、実は日本よりも年間降水量が少ないんです。
確かに東京に住んでいると、晴れの日が続くときはずっと続くけど、一度雨降り始めたら、何日間も連続で降り続ける事が多いなと感じます。
そこで、世界の大都市ごとの年間降水日数と年間降水量をグラフにまとめてみました。
情報源:
世界各都市の気候データ - Climate-Data.org
グラフの青い部分が年間の雨降る日数を表していますが、ご覧の通り、この5大都市の中で一番雨の日が多いのはロンドンです。
しかし、年間降水量を示す緑色の部分を見てみると、この中で一番少ないのがロンドンなんです!それも東京の年間降水量の半分以下にもなる。
つまり、雨の量が多いというよりも、「お天気が変わりやすい」といったほうが正しいかもしれません。
イギリスって治安悪いの?
「日本と比べると」という風に考えると、悪いです。しかし「世界的に」考えると、普通です。なんならまだ良い方です。
酔っ払って路上でカバンをその辺に放置しながら寝れてしまう日本が、世界各国と比べると特殊すぎるんですよね。
日本から一歩外に出ると、日本にいる時みたいに後ろポケットに財布や携帯を入れてると、運が悪ければすぐ盗られてしまいます。
特に携帯をジャケットのポケットに入れてる方が多いと思いますが、人混みに行く時はファスナー付きのポケットなら締めるなり、ファスナー付きじゃなかったら手をポケットに入れて、日本にいる感覚を捨てて大げさなぐらい警戒した方がいいです。
結局、夜道を女一人で歩いたり、人通りの少ないところに行かないようにしたり、自分の荷物・貴重品を目から離さないように最低限の注意をすれば、怯えながら生活する事はないと思います。
イギリス料理ってまずいんでしょ?
Photo by Nick Fewings on Unsplash
日本食に慣れてる味覚の私たちが食べると「うまーー!」と感じるものは少ないかもしれませんが、「普通に美味しい」と思えるぐらいのものはたくさんありますよ。
食の国際化が進んだ今、先進国の一つでもあるイギリスに来た時の食事に対しては、悩む必要はないと思います。
日本で生活していても、中華料理、イタリア料理、タイ料理、韓国料理を食べる機会があるのと同じように、イギリス人たちだって普段からイギリス料理だけを食べてるわけではありません。
以前の記事「イギリス料理まずい説を覆す!私が留学中に食べていた物を公開します」でも同じことを書きましたが、特にロンドンぐらいの大都市なら東京と同じように何でも食べれますので、そこまでイギリスでの食生活を心配する必要はないと思います。
イギリス人男性はみんな紳士なの?
どこの国にも失礼な人はいるという当たり前な話はおいといて、イギリス人男性はみんな優しいと感じました。
レディーファースト文化がある国なので、当たり前のようにバスに乗るときに先に乗せてくれますし、ドアも押さえててくれます。
女一人で重いスーツケースを持って階段をあげろうとすると、見かけた男性は空かさず駆け寄ってくることも多いです。
こちらも「Thank you」とお礼を言うと、向こうもニコッとしてくれたり、軽くウィンクされたり、女性の立場が低い日本に帰りたくなくなります。
女性の容姿に対しても、面白おかしくいじるのはすごく失礼なことなので、本人に対して「ちょっと最近太ったんじゃない?」のようなことを言う失礼な男性は見たことありません。
私が大学時代に入ったサークルでは、よく男子が上から目線で女子の容姿をバカにして笑いを取っていたのに、すごく違和感を感じていました。
お笑い番組でも女性を「ブス」や「デブ」呼ばわりして笑いを取ることが多い日本と比べると、やっぱりイギリス男性は紳士だなと素直に思いました。
そういう環境だからか、同じ学校に来た日本人の男の子も女性にすごく優しかった。やっぱり女性を尊敬できる男性は、無条件でかっこよく見えますね。
イギリスって物価が高いんでしょ?
これは、ものによると思います。特に食品系は日本より安いの多かった印象がありました。
日用品と洋服
日用品や洋服は、品質が二の次でも構わない人はいくらでも安く買い物できると思いますが、品質の良いものを求めるとその分高くなります。
普段から日本でもファストファッションをよく利用されている方は、イギリスに来ても同じような価格で服を買うことができます。
当たり前ですが、日本ブランドのユニクロや無印良品の商品は、日本よりも高いです。
食品
また、イギリスのスーパーは、Morrison’sやASDAのような低所得者向けの安いところから、一番よく見かける中流クラスのTesco、Sainsbury’sまで色々あって、
さらにはもっと品質の良いものを売っているWaitroseやMarks & Spencerなどがあるので、スーパーの質によって値段が変わる為、一概に物価が高いと言えるかどうかは難しいです。
私がイギリスで生活していた時は、品質にこだわりたいものはWaitroseで、別にそこまで良いものじゃなくてもいい食品はTesco、友達みんなでパーティーする時とかたくさん買い込む時はMorrison'sを利用するようにと、用途別に分けてスーパーを利用していましたが、そこまで食品に関しては物価が高いという感覚はなかったです。
もっとイギリスの食品の値段を詳しく見たい方は、Tescoのオンラインスーパーのサイトを参照にしてみると良いと思います:Tesco Groceries
家賃
一方、ロンドンもそうですが、私が住んでいたブライトンも家賃が年々上がっているため、あまり不動産価格が激しく上昇することがない日本よりは高く感じると思います。
交通費
ロンドンの地下鉄は、ゾーンごとに値段が定められていて、ロンドン中心部のゾーン1の片道切符は£4.90(約715円)です。
これだけ見ると非常に高く感じますが、一般的には皆さんオイスターカードというロンドン版Suicaみたいなものを利用されているので、オイスターカードを使った場合のゾーン1片道料金は£2.4(約350円)とかなりお得。
更に1日券(£12.70〜)や7日券(£34.10〜)も買うことができますので、観光目的などで1日に何度も利用する場合はお得かもしれません。
それでも「東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券」が900円で買えるのと比べると、高いですね・・・
詳しくロンドンチューブの運賃を知りたい方は、こちらの記事で確認できます:
2018年 ロンドン地下鉄の料金 みゅうロンドンブログ|オプショナルツアー・現地ツアーの[みゅう]
イギリスの物価を日本と比較した記事もぜひ合わせて読んでみて下さい:
おわりに
以上、イギリスに対しての5つの疑問に対する私の答えを書かせていただきました。
この他にも「イギリスって○○なんでしょ?」と気になる質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
9月からイギリスでまた生活することになるので、現地で確認いたします(^^)