いよいよクリスマスまであと1週間切りました。
日本では、クリスマスはなんとなく子供達を喜ばせるためのイベントや、カップルのためのイベントのようなイメージがありますが、イギリスでは家族で集まる一大イベントなのです。日本でいうお正月の感覚が一番近いです。
元々イギリスは今年のクリスマスの5日間(12月23日〜27日)だけは三世帯で屋内で集まってクリスマスをお祝いすることが許されていたのですが、ついさっき、コロナウィルスの感染率スピードが早まっているため、ロンドンを含めるイングランドの南東部はクリスマスに規制の緩和が中止になるニュースが流れました。
なので、今年のクリスマスはたくさんのイギリス人にとって非日常的なクリスマスになりそうですが、いち早くも通常の生活に戻るための犠牲なので、頑張って乗り切るしかないですね♫
そんな今年のクリスマスは、私がイギリスに移住してきて3度目のクリスマスになりますが、今日は自分のおさらいのためにも、これまでに学んだイギリスならではのクリスマス習慣や伝統について書きたいと思います。
イギリスにいない方は、ご自分のクリスマスの習慣と比べながら最後まで読んでもらえたら嬉しいです。
アドベント・カレンダー
日本でもカルディなど輸入食品店で見かけるようになったチョコレートのアドベントカレンダーですが、24日分の窓をクリスマスの日までの楽しみに1日1つずつ開け、中身のチョコレートを食べます。
チョコレート以外にも様々なお菓子、化粧品、キャンドル、靴下、レゴブロックなど色んなアドベントカレンダーが近年増えてきました。
ボディショップやキャス・キッドソンなどから出てるアドベントカレンダーはいつも見た目もお洒落可愛くて、家に飾ってるだけで華やかになりそうなので、いつか買ってみたいす♪
クリスマス・イブ
日本ではクリスマスの日よりもクリスマス・イブにお祝いする人が多いですが、イギリスではイブは普段とそんなに変わらない日なので、去年なんて普通に仕事してました。さすがに午後にはトップから「家に帰っていいよ」の指示が出たからいつもより早くは帰れました。
クリスマス当日はお店が全部閉まるので、クリスマスショッピングの買い忘れがあったらこの日がお買い物できるラストチャンスになるため、スーパーとかは結構混み合ってます。日本の年末の忙しさにとても似てますね。
クリスマスの食べ物
アメリカ発祥のハロウィン文化は、あまりイギリスでは大人が参加するほど大きなイベントではないので、ハロウィンのキャンディーやカボチャが並んでる時期からクリスマスの商品も並び始めます。
ここからはイギリスでクリスマスを過ごすことになったら、ぜひ試していただきたいイギリスならではの食べ物を紹介していきます。
ファミリーサイズのチョコ
イギリスでクリスマスのお菓子の代表といえばファミリーサイズのチョコレートの詰め合わせ!家族大勢で集まればお酒の量が多くなりますが、お菓子もたくさん用意する家が多いと思います。
スーパーでも早くから並び始め、山積みになった丸いボックスのチョコレートを見るようになったら、クリスマスの時期がやってきたんだなーと感じます。
↑クリスマスのチョコレートと言えばこの丸い箱に入った詰め合わせチョコが最も定番です。
一番下の赤いボックスチョコは、色んなところで見かける「Celebrations」という日本でも知られてるスニッカーズなどメジャーなチョコレートの詰め合わせなので、迷ったらこれを買うことをおすすめします。
上から二番目の「Quolity street」に入ってるオレンジ味のチョコやイチゴ味のチョコがイギリス人に人気で、私も気づいたら毎年これを買ってます。
昨日買ってきたのに、中身はもう半分なくなりました(笑)
「Celebrations」と「Quolity street」この二つは結構昔からある定番商品ですが、好き嫌いが分かれるココナッツのチョコレートが入っているので、ココナッツが苦手な方は「Roses」と「Heros」を買うことをお勧めします。
特に「Roses」は缶に入ってるバージョンがめちゃくちゃデザインが可愛いんです!前に近所のスーパーで見かけた時は思わずカゴに入れたくなったのですが、彼氏に「まだクリスマスのお菓子買うの早い!」となんて言われているうちに今はとっくに売れ切れちゃったので、来年こそは彼氏を無視して早めに手に入れたいです。
Cadbury Roses x Emma Bridgewater Tin! 🍫🌹 £5 At Waitrose & Partners @CadburyUK @EmmaBridgewater #cadbury #cadburyroses #roses #chocolate #chocolates #emmabridgewater #wellthisisnew pic.twitter.com/sQJtJ4IuUW
— Well This Is New (@All_Things_New_) October 1, 2020
ミンスパイ
ドライフルーツやスパイスがたっぷり詰め込んだ「ミンスパイ」はイギリスのクリスマスに食べる伝統的なお菓子の代表No1とも言えるかもしれません。
ミンスパイ由来を調べると、13世紀までさかのぼりますが、当時はミンチ肉も一緒に詰め込まれたそうです。その名残で、今でもミンスパイの中身のことを「Mince meat(ミンチ肉)」と呼ばんでいます。
ドライフルーツのスイーツが好きじゃないので自分では買わないけど、クリスマスの期間になると必ず誰かが差し入れとして買ってくるから、なんとなく毎年1個や2個を食べてる気がします。
七面鳥のローストディナー
クリスマスの日のメイン料理は毎週日曜日に家族で集まって食べるローストディナー(サンデー・ロースト)の七面鳥バージョンです。
ローストディナーとは、チキン、ビーフ、ラム肉などどれか一つをオーブンで焼き、付け合わせの野菜はミニキャベツ、人参、じゃがいも、グリーンピースなど、家の習慣によって使う野菜の種類も変わってきます。
↑うちでは彼氏が毎週日曜日にサンデー・ローストを作ってくれて、大体こんな感じになってます。
お皿に二つずつ乗ってる窪みがあるパンみたいなやつは「ヨークシャ・プディング」と言い、グレイビーソースをローストにかける時に、ヨークシャ・プディングの窪みにもどっぷり注ぐのがイギリス人流の食べ方です。
ロースト・ディナーでつけるソースはグレイビーソースの他にはミントソースやブラウンソースも人気です。
クリスマスクラッカー
この紙製のキャンディーみたいなものはクリスマスディナーを盛り上げるための「クリスマス・クラッカー」です。
隣の席の人と両端を引っ張り合い、パン!っという音と共にクラッカーが割れると中からちょっとしたおもちゃや、紙の王冠、ちょっとしたダジャレが書かれた小さい紙が出てきます。
紙の王冠はなんと、1900年代からクリスマス・クラッカーに入れるようになってから今でも続いている古いクリスマス伝統の一つとも言えます。
どうせすぐにゴミとして捨てるようなものを毎年買うのって環境的にどうなのって思うのですが、最近はハンドクリームなどのような使える物や食べ物が入ってるちょっと豪華なクラッカーも買えるようになったみたいです。
女王様のスピーチ
毎年クリスマスの日の午後にはエリザベス女王のスピーチが放送されます。
私はロイヤルファミリーが好きなので、イギリスに来てから毎年クリスマスの日に中継を見るようにしてます。
一年の出来事を振り返るこの女王のスピーチをみんなで見るのがクリスマスの一部として習慣づいてる家も多いんじゃないでしょうか。今年はコロナウィルスで世界中にとって大変な一年だったから、どんなスピーチ内容になるのか今から楽しみですね。
このクリスマス・スピーチの放送は、1932年に当時の王様ジョージ5世(エリザベス女王のおじい様)によって初めて行われてからずっと続いてきた伝統のようです。
プレゼント交換
クリスマス・ディナーの後はデザートを食べたり、お酒を飲んだり、チョコレートを食べたり、引き続き家族の時間を楽しみます。
ここでクリスマスプレゼントの交換をする家も多いんじゃないでしょうか。
カードを郵送で贈らなかった場合は、クリスマスプレゼントと一緒にカードも渡します。イギリスでは子供だけでなく、大人同士でもプレゼントを贈り合います。
私は日本では一番仲良い友達や彼氏としかクリスマスにプレゼント交換したことがなかったので、イギリスに来てからはクリスマス期間に会う彼氏の家族ほぼ全員に対してプレゼントを送らなきゃいけなくなったのは正直戸惑いました。
プレゼントをもらったらその場で開けるのが礼儀で、中身を気にいっても気に入らなくても(笑)贈り主にハグやキスしてお礼を言います。
プレゼントをもらうのはうれしいですが、作り笑顔が苦手+ハグとキスが苦手な私は結構この時間帯が地獄だったりします^^;
プレゼントを買う時、「プレゼント用」とレジの人に伝えると値段がついていないレシートを出してもらえることがあるので、そのレシートをプレゼントと一緒に贈れば、サイズが合わなかったり、気に入らなかったりした場合に返品・交換ができるようになるので便利です。
そしてイギリスでは、店頭でギフトラッピングサービスをやっていないので、買ったプレゼントは自分でラッピングします。私は学生時代のアルバイトでラッピングのスキルを鍛えたので、ラッピングをきれいにできるのが唯一の自慢です(笑)
ヴィンテージ風ラッピングペーパーで彼へのサブプレゼントのラッピングした🎁中世のイギリスのクリスマスは自然な素材を使って家を飾っていたと知り、今年のクリスマス飾りにはたくさん散歩道から取ってきた素材を使うようにした。 pic.twitter.com/reMmXdTJgU
— ベア (@worldwide_bear) December 15, 2020
ちなみに開封前のプレゼントたちはクリスマスツリーの下に置くのが伝統です:
ボードゲーム
クリスマスディナーのあと家族の時間を過ごすときにボードゲームをやるのもイギリスで定番です。最も知られてる家族でやるボードゲームはなんと言っても「モノポリー」です。
他にも家族でできるゲームは色々新しいのがどんどん発売されていて、クリスマス期間になるとお店で様々なボードゲームが売られるようになります。
日本では今でも家族で人生ゲームやトランプをやったりするのかな?今はやっぱりテレビゲームをみんなでやることの方が多そうですね。
ちなみにイギリス版のモノポリーは実際にロンドンに存在する地名になっています♪
おわりに
以上、イギリスならではのクリスマスの伝統や習慣について紹介させていただきました。
ご自分のクリスマスに「これを取り入れてみたい!」と思うものはありましたか?また、「うちではこんなクリスマスの習慣があるよ!」とシェアしたい習慣があったら是非コメント欄にて教えてください(^-^)
今年はみんなで集まるのが難しいですが、皆さんにとって素敵なクリスマスを過ごせますように♫
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