Worldwide Bear

アラサーから海外移住を目指し、イギリス大学院留学を経てから現地のIT企業に就職しました。これまでの経験や海外就職のアドバイスをシェアしています。

イギリス大学院留学|文系出身の私がロンドンでコンピュータサイエンスの修士号を取った感想

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私がイギリスの大学院に入学したばかりの2年前はもうすでにジャケットを羽織るほど寒かったのですが、今年はここ2週間雨と無縁の天気が続いてて、家からは必要以上出なかったけど、窓から漂ってくる空気が暖かくてとても気持ちよかったです。

 

大学院入学シーズンなので、今日も前回に続き、大学院留学のことについて書きたいと思います。

今回は主にイギリスに大学院留学すること全体に対しての感想や、ロンドンでコンピュータサイエンスの修士課程コースが実際に終わった今ならではの感想と、私が感じた問題点などについて細かく書いていきますので、

「イギリスでコンピュータサイエンスの留学してみたい」と考えている方が少しでも参考になればいいなと思います♫

 

 

 

 

1年間という短い期間

イギリス以外の国で修士号をとるコースは通常2年制なのに対して、イギリスの大学院は一年制なので、現地での生活にやっとなれた頃に気付いたらあっという間に終わってしまいます

1週間に学校に行く日は3、4日間だけでしたが、課題があるので学校がない日もパソコンに向かっていることが多かったです。

 

特に私は一学期の初めの頃は聞きなれない英語の専門用語に苦戦していたので、授業で使う予定のパワーポイントを見て、予め単語の意味を調べたり、授業のテーマを日本語で調べて、まず日本語でそのテーマについて少し理解度を深めるようにしたりしてました。

 

2年制の修士課程の方が夏休みがあったり、授業数が少なかったりと時間に余裕があるかもしれませんが、私はだらだら学生気分でいるより、早く就職して収入を得たいと思ってたのでイギリスの1年制コースは私に合っていました。

しかし、夏休みなど長期休みがある2年制なら、たっぷり復習する時間があるし、インターンシップもできるから、留学先を選ぶ時は自分の要求に合わせてしっかり考えた方がいいかもしれないですね。

 

ロンドンで留学する1ヶ月間の出費

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前述したとおり、一年間本当に忙しくて課題、復習、テスト勉強、修論、就活など同時進行で色んなタスクをこなしてた時期もあって、とてもアルバイトどころではありませんでした。

ただ、これは私の感想であって、クラスメートの中には課題締め切り前でもヨーロッパ旅行してた子や、サークル活動に参加してた子、アルバイトしてた子もいたので、実際は人それぞれの要領によって感じ方も変わってきます。

なので、自分が何かやりたいことがあればしっかり時間の管理ができるなら何も諦める必要ないと思います。

 

ただ、生活のための貯金は本当に必要です!

 

実際の出費に関しては過去の記事に細かく書いたので、ここでは詳細は書きませんが、ロンドンでシェアハウスするなら平均として£500〜£650ぐらいで、食費は自炊+外食で多めにみて£200かな。

携帯の通信代はシムフリーなら£10で十分なのでそんなに気にしなくてもいいと思います。

他には大学から徒歩で行けない場所なら交通費も考えなければいけませんが、他に映画見に行ったり、買い物したりなども考えたら、私の経験からするとロンドンで生活するなら平均1ヶ月間£1000は出費があると見積もった方がいいかもしれないです。

 

あとは実際にかかった費用について書いた記事いくつもあるので、イギリスの物価を把握したい方はご参考ください:

 

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コンピュータサイエンスの学位の価値

コンピュータサイエンスの修士号を持ってるからって就職できるわけではないという事なら実は去年イギリスで就活した時に身を以て感じました。

大学ではテクニカルな授業もあるけど、理論についての授業の方が多かったので、コンピュータサイエンスを学べば、一丁前のプログラマになれるわけではないです。やっぱりプログラミングスキルを高めてくれるのは経験だと感じました。

 

イギリスで就職できるキーポイントは

1、就労資格

2、経験

この二つだと思いますが、どれも十分じゃないと面接までにたどり着ける可能性少ないと思います。

 

就労資格とは、フルタイムでイギリスで働ける資格があるということなんですが、Tier4の学生ビザだと期限があるため、期限切れ後どうするかによって採用担当者の判断も変わるかと思います。

 

イギリスには就労ビザのサポートが出る会社もありますし、新卒を募集しているところもあります。特に大きい国際的な会社はビザサポートの手続きも慣れているので狙いどころだと思いますが、ここではまず自分が現地のイギリス人よりも採用される価値があるほどの能力を持っていないと難しいと思います。

 

日本でIT系の経験がなく、留学で初めてコンピュータサイエンスを学ぶ方は、就活前に何かしらの経験を必ず積んでおいた方がいいです。

ポートフォリオを作ったり、プログラミング大会で成績を出したり、Kaggleのコンペに参加したりなど、経験を積む方法は仕事以外にもいろいろあります。

 

今までの海外就職に関する記事で何回もしつこく書いたことありますが、とにかく自分が就職したいポジションはどんなスキルや経験が求められてるかをあらかじめ求人情報見て調べておき、需要が高いものを取得するようにしましょう。

需要が高いスキルの経験があればあるほど、海外就職できる可能性もどんどん上がっていくはずです。

 

興味があれば、前に書いた海外就職に関する記事もご参照ください:

  

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修士号は、海外就職ができる「保険」としての価値はそんなに高くないかもしれませんが、持ってないよりは確実に有利だと思います。

実際にITデベロッパーの求人情報では関連する学位を持っていることが求められていることが多いので、文系だった私が留学する決意をした理由の一つでもあります。

 

そして、英語圏のビザ申請で求められる英語力証明としてIELTSを受ける代わりに、英語で教育を受けたことがある場合は学位の証明書を提出することができるし、ビザ申請がポイント制なら英語圏の大学を卒業してるとその分のポイントが加算されるメリットもあります。

将来英語圏に移住したいと考えているのでしたら、英語圏で学位号や修士号をとることは絶対に将来的にプラスになると思います。

 

 

 

授業に合う英語力・能力

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留学を考えている方の中で、自分が英語で専門的な授業についていけるほどの英語力があるかどうか心配されている方もいるかもしれませんが、大学から入学許可をもらえているなら、そのレベルに合った能力と英語力が認められているということなので、それだけで自信を持っていいと思います。

 

私の大学院の応募条件はIELTS 6.5だったのに対して、それよりも高い7.0を持っていますが、それでも授業でほとんど教授の話が頭に入ってこない日は何回もありました。

私は日本でSEとしての就職経験があるけど、それが役に立ったのはJavaとかSQLの実践授業のときだけで、それ以外の理論的な授業に関しては休みの日にコツコツ勉強する必要がありました。

 

しかし、クラスメートと話していると、留学生じゃないネイティブの子たちも休みの日に復習していると聞いて、自分だけが授業の内容に苦労してるわけじゃないと知って少しホッとしました。

大学院というのは、そもそも手取り足取り親切に教えてくれる場所じゃないと割り切った方がいい気がします。自分から動いて理解しようとしないと何も学べません。

私のクラスには教授に積極的にわからないところを直接質問したり、メールで聞いたりする子が何人かいましたが、彼(彼女)らはテストでDistinct(一番いいやつ)を取っていました。

 

たしかにネイティブと比べたら私たちは英語が母国語じゃない分大変だけど、英語圏以外から毎年45万人もの人がイギリスに留学しに来ています。

その45人の中で英語力が自分よりも高い人もいれば低い人もいますが、みんな同じように努力しています。

なので、「大変なのは自分一人じゃない」と、自信を持ってください。特に大学院はキツキツに授業が入ってるわけじゃないから、家で勉強する時間はたっぷり取れます。

 

今になれば、一年間しっかり勉強にコミットしたおかげで英語力が一気にブーストされたと感じています。

 

特に苦手だった英語のリーディングとライティングは、課題を通して強制的にたくさんこなしたおかげで、今はリーディングとライティングにかける時間が留学前より少なくなりました。

苦手意識は完全に無くなったわけじゃないけど、それでも留学前のリーディングとライティング苦手レベルが「10」だとしたら、今は「2」ぐらいになったような気がします(^-^)

 

 

 

適度に休むことも意識する 

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「努力」「勉強にコミット」などのようなフレーズばかり書いてきた気がしますが、慣れない異国で一人で頑張っていると限界を感じる日もランダムにやってきました。

レポートを書くためにそもそもジャーナル読む気がしない日とか、Citationがめんどくさすぎてパソコンを投げ出したくなる日とか色々ありました。

私はイギリスに来た最初の頃は彼氏の母親と三人で同居してたので、違うストレスもプラスされて、「なんでイギリスに来たんだろう」と思ってた時期もありましたが、そういう時はあえて好きなことだけをする「努力しない日」を作りました。

 

ほとんどの人は風邪をひいたりしないように気を付けることはあっても、精神的に疲れないために気を付けることを忘れますが、実は精神的に疲れたら完全に元に戻るのに、時には風邪よりも時間がかかるので、留学生活を無事に過ごすためには精神的にも元気でいることが大事だと思います。

 

イギリスには無料の博物館や美術館がたくさんあるので、気分転換にミュージアムめぐりしたり、日本食レストランに美味しいご飯を食べに行ったり、家から一歩も出ないでゴロゴロして過ごしたり、一旦勉強から離れてみる日を取り入れてエネルギーチャージすると、また頑張る気になれます。

ヨーロッパ旅行は日本より安いから、フランスやスペインなど近い国に週末にちょっと息抜き旅行するのもありですね。

 

自信がなくなったときは「世界中には何かの事情で海外に行きたくても行動までに至らない人がたくさんいる中、日本から遠く離れたイギリスに来ただけで自分はすごい!」と自分を褒めてあげましょう。海外留学するためにこれまでにやってきた自分の努力を忘れずにいてください。

 

おわりに

以上、イギリスの大学院に留学してみた感想について書かせていただきました。
大学院生活が正式的に終わった今になってあらためて振り返って、リアルな感想を残したくて文章の構成も考えずに一気に書きました。なので、ちょっと文章的に変なところもあるかもしれませんが、このブログを読んでいる方の中で一人でも参考になればいいなと思います。

 

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