去年年末に2年ぶりに日本に帰りました。
出発直前にオミクロン株が発生し、急にルールが変わったりして、その度に詳しく調べなきゃいけなく、本当にストレスでしたが、なんとか無事日本に到着することができました。
当時は指定施設にて6日間も強制隔離を経験し、その後さらに8日間自宅隔離を経験しました。(合計で14日間)今回は記憶が薄れないうちに私が知っていることをできる限り記事にまとめようと思います。
今はもうすでに隔離ルールが変わっていますが、空港の様子などはまだそれなりに参考になるかもしれませんので、今後一時帰国される方や、一時帰国を迷われてる方にとって少しでも参考になればいいなと思います(^-^)
一時帰国の事前準備
イギリスのワクチン接種証明を印刷
今現在(2021年12月)はワクチン接種済み者も含めてイギリスから入国される場合は、全員指定施設にて6日間強制隔離され、その後は8日間自主隔離の指定があるので、ワクチン証明書のメリットは特にないんですが、またコロコロ規制が変わるかもしれないので念の為に印刷しておきました。
取得方法はNHSのアプリ(NHS track & traceのアプリじゃない方)か、NHSのオンラインサイトからできます。
このサイトを初めて利用する時は、本人確認のためにパスポートアップロード&顔のスキャンしなきゃいけなくて、本人確認の承認に24時間かかることもあるので、一時帰国や海外旅行する予定がなくても、時間がある時に登録しておくと後が楽だと思います。
国によっては携帯で接種証明の画面を見せるだけでもいいところが多いですが、日本のことだから念のために紙に印刷しておきました。携帯の充電がなくなっても接種証明を見せれますしね。
航空券を取得
こんなご時世で返金や日付変更する可能性が高いから、私はスカイスキャナーやエクスペディアなどの仲介サイトを通してではなく、直接航空会社から航空券を予約しました。
仲介サイトはお得にチケットが買えるけど、何かあったらやっぱり航空会社と直接やりとりできる方が返金対応や日付変更の対応が簡単そうかなと思いました。
特にまた規制が変わって一時帰国を延期するかもしれないから、返金できなくても、せめて日付変更が無料でできるかどうかをしっかり確認してから航空券を購入しました。
ちなみに私はJALの直行便を取りました。
直行便にした理由は、乗り換えがあるとその乗り換え先のCovid-19に関するルールまで把握しなきゃいけないのが面倒だと思ったからです。
Covid-19検査の陰性証明を取る
これが一番めんどくさくて、不安になった手続きでした。
2021年12月現在は、日本に出発する時間より72時間以内に検査を受ける必要があります。私は2日前に仕事の後に検査しに行きました。
陰性証明のフォーマットは日本指定のフォーマットである必要がありますが、同じ内容が記載されてれば違うフォーマットでも可能だそう。
日本政府指定フォーマットはここからDLできます:
紙の日本フォーマットにわざわざ記入してくれる検査機関がぜんぜん知らなくてかなり困りました。
私が調べた結果、日本大使館のサイトに日本フォーマットの証明書をくれる検査機関の紹介があったので、そのページをシェアします:
ここに載ってる検査期間ならとりあえず安心かなと思ってExpressTestを利用することにしました。日本のフォーマットに記入はできませんが、ExpressTest社発行のフォーマットでも問題なく入国できました。(2021年12月)Twitterでもこの会社を利用して入国した方を見かけたので安心しました。
私は最初、JALの割引コードが使えて、結構使ってる方も多いCollinson社でPCR検査を予約したのですが、帰国予定日を1週間早くした時に検査日の変更もしようとしたところ、Collinsonのサイトのマイページでは簡単に変更できなくて、カスタマーサポートにわざわざメールして変更する必要がありました。
が・・・検査日変更のメールを送ったあと何日経っても全然返信が来なくて、サイトのチャット機能も、ワッツアップでの問い合わせも全く使い物にならなくて、検査する予定の4日前になってついに痺れを切らしてExpressTestに変えました。
日本一時帰国のためのPCRをコリンソンで予約したけど、予約変更の対応がメールでしかできなくて、3日待っても返事がない😱来週帰るのに未だに予約できてるのか分かんないとかありえないから痺れを切らして違う会社に変えた。ストレスレベルが一気に減った。まだ陰性が出るまでは違う不安があるけど。
— ベア (@worldwide_bear) December 4, 2021
CollinsonのTwitterアカウントを見ると「どんなに問い合わせても返事がこないんだけど!」「今日出発なのにPCR検査の結果がまだこない!」と結構クレームが書かれてて、困ってるのは私だけじゃなかったようでした。
イギリス政府が最近到着に関する規制を変更したせいで、問い合わせの量に対して対応が追いついていないようでしたが、こういうサービスをやってる時点で政府の急な規制変更にも対応できなきゃ検査機関として失格じゃない?って思うんですが・・・。
3時間で結果出るRapid PCR検査をした人達が約束時間内に結果が出なかったせいで飛べなかったのをTwitterで読んで、本当に可哀想だと思いました。
なので、今の状況だとCollinson社は避けた方が良さそうです。
追記(2022年2月):この件についてCollinson社に返金を申し出てから2ヶ月後、やっと返金してもらえました。現在問い合わせに対するスピードも追いついてきたみたいです。
PCR、LAMP検査の結果証明書が検査会社のウェブサイトから自分でダウンロードする場合、家にプリンターがない方は郵便局や写真屋さんに行けば、紙に印刷してもらえます。
ExpressTest社の証明書はまさに自分でPDFをダウンロードするシステムだったので、私は家の近くのSnappySnapsという写真屋さんにUSBスティックを持っていき、その場ですぐ印刷してもらいました。(£1もかからなかった)
SnappySnaps以外の写真屋さんも印刷してくれると思いますが、一応自分の住所の近くのSnappySnapsを探せるリンク貼っておきます:
アプリ「MySOS」をダウンロード
このアプリは日本に到着した後に空港で書類チェックの途中、ダウンロードしてくださいと言われますので、事前にダウンロードしておくと慌ててダウンロードしなくて済みます。
位置情報を「オン」にしたり、他にも詳しい設定をしなきゃいけないけど、それは空港のスタッフさんたちがやってくれるので、事前準備としてはとりあえずアプリだけダウンロードしとけばOKです。
このアプリは指定施設で隔離してても、自宅で隔離してても、隔離期間中であれば毎日健康確認と居所確認のための通知が鳴ります。
健康状態の報告を促す通知は1日に1回、現在地確認の報告を促す通知は1日に2回ランダムな時間帯に来ました。
これら以外に、AIからランダムな時間帯にテレビ通話が1日に1回かかってきます。30秒間携帯のインカメラに顔を写すだけで、会話はありません。お風呂や、寝てて気づかなかったこともあったけど、かけ直してくる時もあれば、こなかったこともありました。
私は14日間ずっとこのアプリに監視されてる気がして、最後の方ちょっと恐怖心が湧きました。
質問票のQRコードを取得
このQRコードは到着したあと一番最初にチェックされました。
↑政府のサイトから質問票に住所や電話番号を記入し、記入完了後にQRコードが表示されるので、その画面をスクリーンショットし、日本に到着したあとの書類確認をする一番最初にスキャンされました。
QRコードはわざわざ紙に印刷する必要はありませんが、すぐにスタッフさんに提出できるように携帯に保存しておきましょう。
飛行機の中の状況
私が帰国したのは2021年12月の初旬でしたが、すでに年始年末のための帰国と思われる方がいっぱいいて、思ったよりも混んでいました。
それでも私が座った窓際の席は隣が空いていたので、やや快適にすごせました。
私が帰国した当時、空港に入った瞬間から日本の隔離施設の自分の部屋に入るまではずっとマスク着用が必要でしたので、途中何度もマスクを外したくなりました。
長時間ずっと同じマスクつけてるのも気持ち悪いので、予備のマスクも何枚か用意したほうがいいです!
飛行機の上では上空で安定してから夕食を提供され、日本(羽田空港)に着陸する2時間前には二度目の食事(夕食よりも軽め)が提供されました。もちろん食事中はマスクをはずして食べました。
日本に到着後の流れ
書類チェック
飛行機から出る時からさっそくグループとして書類チェックのブースへ誘導されはじめます。途中でCovid検査(唾液で)もあります。
私の時は、午後4時頃に到着してからこの段階で1時間かかりました。
書類チェックはそれぞれ確認する内容が違うようで、複数のブースを次々と通過していくシステムでした。ブースからブースへと歩く距離も結構ありましたし、通り過ぎたトイレはどれも使用禁止にされてました。
到着前に飛行機の中でトイレを済ませといてよかったと思いました。
あと、配られる紙の書類の数も多いので、仕切りがあるファイルを持ってきてよかったと思いました。
書類チェックの段階では座って休む暇もないから、当然リュックが重いと腰が疲れてきます。私はリュックにPCとiPad、Nintendo Switch(ゲーム機)を入れてたので、かなり疲れました。コートも着てたので、汗だくになりました。
検査結果待ち
ここでやっと座って休めます。
ここで陽性になったらどこに連れてかれるんだろうと不安に思いながら、ひたすら陰性が出るように祈ります。
この待機エリアに着いたときは私の番号より100番前の番号が呼ばれてました。そこから1時間ちょいで自分の番号が呼ばれ、結果が陰性だったので、隔離施設行きのバス待ちのエリアに誘導されました。
この段階ではまだどの施設に行くのかは教えてくれません。
荷物の受け取りや検疫
同じバスに乗る人たちと一緒に入管審査〜荷物受け取りへ案内され、到着から2時間後にやっといつも通りの入国の手続きかぁと思いながら列についていきました。
同じバスに乗る人は同じグループとして移動するので、誰かが入館審査などで時間がかかったりすると他の人たちも待つことになるので、自分だけがスイスイ進めても早くバスに乗れるわけでもありませんでした。
隔離施設行きのバスに乗車
結局私がバスに乗れた時は夜7時半ごろでした。到着から3時間半。
でもなぜかバスに乗った後も、まだ前のバスが出発できていないから少しお待ちくださいと言われ、さらに20分ほどバスの中で出発を待ちました。
夕飯時過ぎたので、結構お腹が空きました。
喉もしょっちゅう乾くので、お水を持ってきといてよかったと思いました。
強制隔離施設に到着
バスが出発するときにやっと運転手さんが隔離先を教えてくれました。
幸い、私の隔離先は羽田空港のすぐ近くのホテルだったので、1分もしないうちに到着しましたが、なんと、ここで前のグループの方達の手続きが終わってないのでバスの中でさらに待機することに。
結局ホテルのロビーに誘導された時はすでに夜8時半でした。
ホテルのロビーではさらに一人ずつ順番に説明ブースへ誘導され、宿泊中の検査のことや禁止事項など説明されました。毎日体温を報告する必要があるので、体温計を渡されました。
ホテルの部屋へ案内される途中にお弁当も渡され、すでに冷たかったけど、なんか色々な思いが込み上げてきて、とても体に染みました。
おわりに
以上、一時帰国の一連の準備や、空港に到着後の流れについて書かせていただきました。
私が一時帰国の航空券を予約した時は隔離施設での強制隔離も必要なかったのに、その後オミクロン株が急に出てきて、あれよあれよという間に規制が厳しくなり、強制隔離6日間が決定され、規制の変化をタイムリーに把握しなきゃいけなかったのは本当にストレスフルでした。
私がこの記事に書いた体験は、すでに現在の状況と異なる点が多くなってると思いますので、日本に帰国する際は念の為ご自分で現状や規制をしっかり調べてくださいね。
確実な情報は、やっぱり日本政府のサイトに行かないとよくわからないけど、在英日本大使館の情報はイギリスと日本間の情報にしぼられているので、答えが見つかりやすいのでおすすめです。帰国の予定を立てるとき、まずはここをこまめにチェックするといいかなと思います。
日本側の水際対策:
イギリス側の水際対策:
イギリスの日本大使館のサイト:
今回は隔離施設に到着するまでの体験しか書いておりませんが、隔離施設での体験まで書くと長くなってしますので、興味がある方がいらっしゃれば、また後日別の記事にでも書きたいと思います。
以上、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。