前回の「イギリスのブライトンで語学留学中はこんな風に過ごしました(前半)」では、成田出発〜2ヶ月目までの留学生活について書かせていただきました。
「留学生活ってこんな感じなのか」と、少しでも参考になりましたでしょうか?
今日は前回の続きを書いていきますので、どうぞ最後までお付き合いいただければと思います(^-^)
- 留学生活2ヶ月経過
- 春が近づく気配にワクワク
- オックスフォードに日帰り旅行
- 留学中間地点での苦悩
- イギリスの春は本当に素敵
- 3回目のロンドン日帰り旅行
- すごい霧の日
- 友達のパグ
- イギリス有名シェフのお店
- 友達のビビンバ初体験
- スタジオツアー:メイキング・オブ・ハリーポッター
- ケンブリッジに日帰り旅行
- 留学生活のフィナーレ
- 帰国後
- おわりに
留学生活2ヶ月経過
ブライトンを留学先にしてよかった
ブライトンで生活し始めて2ヶ月も経つと、ブライトンの過ごしやすさに徐々に気づき始めました。
家からバスで行けるシティセンター(一番栄えてる所)には、可愛いカフェも、おしゃれなパブもいっぱい。
↑このカフェは、お気に入りのカップケーキ屋さんでもある。
TOPSHOP、ZARA、H&M、Holisterまでたくさんのファストファッションが揃ってるから、服に困ることもない。
留学先によってものすごい田舎町になることもあるので、ロンドンにも行きやすく程良く栄えてるブライトンはすごく私に合ってた。
イングリッシュ・ウェザー事情
雨が多くて基本的にどんよりしてるけど、急に晴れたりもしますので、傘を差す人は一人もいません。
雨が急に降ったら、フードをかぶるか、そのまま濡れるか、どっかお店に入って雨宿りするしかありません。
しかし2ヶ月も経つと、雨に濡れながら歩くのが普通になります(笑)
男性は「Superdry(極度乾燥しなさい )」という日本人が目を疑うような名前のブランドのジャケットを着ている人が多かったです。
しかも結構いいお値段する、高級めなブランド。
そしてブライトンは海辺の街なので、とにかく風が強い日が多いから本当にうんざりする時もありました。
髪型が決まってても、外に出た瞬間に無意味になります。
強風で折れるので、折り畳み傘は一度も使わずに日本に持って帰ってきました。
でも天気悪いから出かけないなんて思ってると、永遠に出かけられなくなりますので、天気が悪くても楽しもうと頑張って出かけました。
あと、カモメがたくさんいるので、日本のカラス並みに朝からうるさかったです(笑)
でも雨のおかげもあって、イギリスは一年中芝が青いので、緑がいっぱいの公園でゆったりと過ごすのがすごく気持ちよかった。
ちょっと歩き疲れたら、すぐに休憩できる公園がいたるところにあるのも最高だと思いました。
春が近づく気配にワクワク
2月後半にもなると、夜6時ぐらいまで明るくて、いよいよ暗い冬が終わって春がやってくる感じがしました。
ちなみに12月初旬にイギリスに着いたばかりの時は、午後4時にはもう暗くなっていました。。
少しずつ天気の良い日も増えてきて、少しでも晴れるともうイギリス人は昼間からビール・ビール・ビールでした。
ブライトンビーチに行くと、日向ぼっこ、犬の散歩、カップルいちゃいちゃ、アイスクリーム、バスケやビーチバレー、ゴムとびなど、各々にアクティブに人生を謳歌している光景に癒されました。
晴れると、イギリスの歴史的な建物もすごく映えるので、見慣れた街がいつも以上に素敵に思えた。
↑休日と平日の夕方から、ブライトンの海辺は人でいっぱいになります。
オックスフォードに日帰り旅行
うちの学校を通して、旅行会社のツアーに申し込めるんですが、友達と£25でバスで行くウィンザー城、イートン、オックスフォードを回る日帰り旅行に参加することにしました。
オックスフォード大学のボドリアン図書館:
このボドリアン図書館は「ハリーポッター」に出てくるホグワーツの保健室のシーンや、ホグワーツの図書館のシーンのロケ地でもあります。
中には入らなかったけど、外からでもその美しさに感動出来ました。
次に向かったのはオックスフォード大学のクライスト・チャーチ校:
クライスト・チャーチ校は「Alice in Wonderland」の著者ルイス・キャロルの母校でもあって、近くにはアリスショップがありましたが、残念ながら時間が足りなくて行けませんでした。
ちなみに、学生がいない休暇の時期に、学生寮に泊まることもできるみたいです。
こちらから予約できます:
Unique B&B accommodation in Oxford colleges | University Rooms
数々の著名人を送り出したオックスフォード大学の学生気分を味わう為に、私もいつか泊まってみたい。
クライスト・チャーチ校で一番楽しみにしていたのは、ホグワーツのダイニングルームのシーンに使われたグレート・ホール!
ここは実際に学生の食堂として使われているので、食器がテーブルに置かれていました。
壁一面にビッシリ肖像画が飾られていて、「ここは本当のホグワーツだ」とさえも思えました。感動とともに、毎日ここで食事できるオックスフォードの学生に軽く嫉妬も・・・
国際的なロンドンとは違った古き良きイギリスの文化に触れられて、大大大満足な日帰り旅行でした。
留学中間地点での苦悩
3月になると、留学生活もついに残り3ヶ月になり、今後について悩み始めました。
留学に来た本来の目的は、もっと労働環境が良い外資系に勤められるぐらいの英語力を身につけたかったわけですが、何不自由なく一人で海外で暮らしている自分がいることに気づいて、日本に帰る事以外の選択肢があってもいいかな?と思うようになりました。
大好きな家族と暮らせる日本に戻りたいけど、日本の生活環境よりもイギリスの方が自分が合っていると強く感じていたので、すごく葛藤しました。
レディーファースト文化もない、他人とのフレンドリーな交流もない、暗い表情をした人々が行き交う、無意味に忙しい日本での生活に戻るなんて、考えただけで嫌になりました。
イギリスの春は本当に素敵
3月から夏服を着始めるイギリス人、そして太陽が出ただけで上半身裸になるイギリス人男性たちに驚きました。
あの暗くて雨が多かった冬はどこに消えたんだろうと思えるぐらい、ポカポカ日和な日が多くなりました。
休日だけじゃなく、平日の夕方からもビーチサイドに座りこんだり、寝そべったり、海を眺める人で溢れかえっていました。
レストランやカフェも外のテーブルを増やし始め、外でビールを飲みながら人間観察する人で埋まりました。
こういう風にゆったりとした時間を楽しむのって、日本ではなんで全然しなかったんだろう。
私はイギリスに来て、この新しい時間の過ごし方を覚えました。
3回目のロンドン日帰り旅行
4人以上だとお得にロンドンに行けることに気づき、スイス人、韓国人、イタリア人の学校の友人たちと4人でロンドンに行くことになりました。
こういう風に、いろんな国から来た友人グループと旅行するの、本当に楽しいと思える。
様々なシチュエーションに対しての反応の違いを発見したり、「どこの国も同じなんだな」みたいな共通点を見つけられるのがすごく面白い!
ちなみに4人以上で行くと、ブライトン駅〜ロンドンのビクトリア駅の往復と、ロンドンの地下鉄乗り放題、ロンドン市内バス乗り放題全て込みでなんと一人£9.80!
普通にヴィクトリア駅までの往復券を買うと大体£20前後なので、ものすごくお得です。
この日はバラ・マーケット(Borough Market)にまず行きました。
パン、チーズ、ジェラード、お花、スイーツ、生ハム・・・誘惑がいっぱいです。
かなり規模も大きくて、試食と屋台も多くて、食べ歩きしていたら気がつけば午前中が終わってしまいました。
↑バラ・マーケットで見かけた色鮮やかなマカロン
↑色とりどりな果物屋さん。カラフルすぎて偽物みたい。
バラ・マーケットからテムズ河に沿って歩いて行くとタワーブリッジにたどり着くので、そばにある公園でフローズンヨーグルトを食べながらゆったりくつろぎました。
もちろん、ここでもブライトンと同じように、半袖で日向ぼっこする人がいっぱいでした(笑)
↑この青空に映えるタワーブリッジを渡り、テムズ川に沿ってさらに歩くと、テート・モダンという現代美術館にたどりつきます。
ロンドンの博物館・美術館ついて書いたこちらの記事もよかったらご覧ください:
テート・モダンに向かう途中に、桜の木を発見しました:
日本みたいに、公園や川沿いにたくさん咲いているのは見かけませんでしたが、イギリスにも桜はあります。
家のお庭とかに、1本だけ桜の木が綺麗に満開してるのをたくさん見かけました。
すごい霧の日
3月下旬のある日、4メートルより先が全く見えない日がありました。
学校のみんなもすごい驚いてて、こんなすごい霧を生まれて初めて見たのは私だけではなかったみたい。
この頃は天気のいい日は冬に比べるとかなり増えましたが、春服着れるかな?と思いきや、また急に冬の寒さに戻るので、毎日着る服を選ぶのすごく悩みました。
友達のパグ
新しくクラスに加わって来たドイツ人の友人と仲良しになりました。
この子が飼っているパグのサミーちゃんが飼い主に依存しすぎて、離れると食欲不振になるので、しかたなく車でドイツからイギリスに連れてきたそうです。
犬まで受け入れてくれるホストファミリーがいないので、ブライトンでフラットを借りてサミーちゃんと二人暮らししていました。
犬を飼うとこんな問題も出てくるのねと、一つ学びました。
サミーちゃんは本当に人懐っこくて、ドイツ人の友人宅に遊びに行くたびに私に飛びついて来ました。
↑体がちっちゃくて、顔も可愛いサミーちゃん
ちなみに私のホームステイ先にもワンちゃん(フレンチブルドッグ)がいて、よく私の部屋に入って食べ物を探すためにゴミ箱をあさっていました。
寝起きのフレンチブルドッグのフィフィ:
イギリス有名シェフのお店
イギリスで最も売れている本「ハリー・ポッター」シリーズの次に売れているのが、ジェイミー・オリバーのレシピ本だそうですが、ブライトンにも彼が経営しているレストラン「Jamie's Italian」があるらしく、しかも今なら5周年記念で全メニューが£5で食べられると聞いて、学校の友達と早速行って来ました。
私が頼んだのは、きのことモッツァレラのリゾットですが、味はとてもおいしかったけど、きのこの匂いが私的にきつすぎました。
友達が頼んだラムステーキに付いてきたサイドメニューの細いカリカリなフライドポテトの方がおいしそうだったので軽くジェラシー。
友達のビビンバ初体験
ブライトンには美味しい日本食レストランいくつもあるのに対して、大好きな韓国料理はぜんぜんありませんでした。
唯一韓国の友達も「まぁまぁおいしい」と言えるの「ナムル」というビビンバ専門のお店があるのですが、韓国の友達とその話をしていたら、コロンビアやスイスの友達も「食べてみたい!」となり、みんなでテイクアウトして公園に座ってピクニックしました。
韓国の友達がコチュジャンの辛さが足りないと言ってる横で、スイスの友達が口から火を吹いていて、ギャップがすごく面白かったです。
しかもそのスイスの子、コチュジャンじゃない方の辛くないソースを選んだのに(笑)
お箸を普通に使える子と、全然使えない子もいて、そんな光景すらも楽しくて、留学して色んな国の友達とこうして居られる事が本当に幸せだと感じました。
イギリスでの留学も残り1ヶ月になり、徐々にこういう風に友達と楽しく過ごすたびに、どこか寂しい気持ちにもなりました。
スタジオツアー:メイキング・オブ・ハリーポッター
「ハリー・ポッター」ファンとして、ここは絶対に行こうとイギリスに来る前からずっと思っていました。
これから行く方もいるかもしれないので、あまりネタバレしないでおきますが、唯一言わせていただきたいのは、ファンなら絶対に行ってください!
かなり写真スポットが充実しているので、行くなら写真を撮ってくれる友達がいると良いかもしれません。
アトラクションみたいなものは一切ありませんが、映画撮影に使われたあれこれが生で見れますので、思った以上に興奮しました。
冬の時期には「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」というイベントが開催され、このホグワーツの模型に雪が積もったり、展示物もクリスマスバージョンになるそうです。
ケンブリッジに日帰り旅行
世界TOP2大学、オックスフォードとケンブリッジのうち、オックスフォードしかまだ行っていなかったので、帰国前にケンブリッジに行こうと、学校の仲良し5人組で日帰りツアーに申し込みました。
↑31校もあるケンブリッジ大学のうちで最も知られているキングス・カレッジ
道の中心部にはマーケットがあって、カフェやパブなどもいっぱい。
みんなでぶらぶら歩いていたら、ケンブリッジと言えばこれ!な光景に出会いました。↓
お金を払えば、ケンブリッジ大学の学生さんが漕いでくれるボートにも乗れます。
留学生活のフィナーレ
最後の1ヶ月は、夜9時ぐらいまで外が明るかったこともあって、とにかく放課後も、夕食後も外に出かけていました。
ドイツ人の友達の他に、韓国の子や、スイスの子、コロンビアの子、リビアの子といつもつるむようになり、帰国直前まで寝不足になるぐらい充実していました。
日本に帰ったら、もうこんな風に友達と遊べなくなるとわかっていたから、必死でした。
最後の日はみんなでいつものようにクラブに出かけ、クラブが閉店する朝方にみんなと抱き合いながら涙のお別れをしたのは今も忘れません。
「絶対にまたみんなで会おうね!」と何度も何度もお互いに約束を交わしました。
帰国後
久しぶりに両親と会えて嬉しかったし、自分の家での生活はやっぱり居心地が良い。
イギリスに戻ってみんなとまた普段通りに過ごしたくて、予想していたよりも辛い日が続きました。
数ヶ月後、韓国に行った時に、留学先で出会った韓国人の友達と再会できたり、同じクラスにいたサウジアラビアの男の子や、タイ人のルームメイトも日本に遊びにきてくれました。
今度、ロシア人の友達も日本に遊びに来てくれるので、4年ぶりの再会に今からワクワクしています!
おわりに
半年間の留学生活で得たものは、半年間日本で普通に会社に行っていた場合よりもずっと大きかったです。
日本の中でしか通用しない価値観に合わせる為に必死で生きてきましたが、留学先で国際的な環境で生活をしたことによって、自我に目覚めることもできました。
語学力も留学に行く前よりかなり上がったと感じましたし、自分が本当に求めている生活環境・労働環境がハッキリとわかったので、そこから少しずつ海外移住という目標に向けて行動するようになりました。
以上、2回に渡って私がイギリスのブライトンで過ごした6ヶ月間の留学生活について書かせていただきました。
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