早くもイギリスに来てから二度目の夏になりました。
去年の今頃は大学院の修論(ファイナルプロジェクト)に取り込みつつ、就活に励んでいたので、あまり思いっきり夏を楽しめませんでした。
「今年こそは!」と思っていたのですが、まさかパンデミックに巻き込まれるなんて思わなかったので、ちょっと残念な現実にガッカリしています。が、この状況で健康で生活できてるだけでもありがたいですね。
さて、今日はイギリスで生活していて、これは日本ではありえないイギリスならではの常識と思った面白いカルチャーショックについて書きたいと思います。
今後イギリスに留学される方や旅行で来られる予定がある方はぜひこの記事で事前にイギリスの本当の姿を知っておいてください(笑)
イギリスに来て実際に遭遇したら「あ、これが噂のイギリスの常識か」とより異文化をポジティブに受け止められるようになるかもしれません(^-^)
- ジャガイモは皮ごと食べる
- 信号無視はあたりまえ
- 雨降ってても傘を使わない
- バスが来たら手をあげないとスルーされる
- 日本と同じ左側通行、エスカレータでは右側に立つ
- エリザベス女王の誕生日が年に2回ある
- 母の日は5月の第二日曜日ではない
- テレビ番組を見てる人たちを見るテレビ番組がある
- クリスマスは一番お金が飛ぶ
- みんな大好きNando's
- おわりに
ジャガイモは皮ごと食べる
Credit:Classic jacket potatoes recipe | BBC Good Food
イギリスの家庭料理やカフェレストラン、パブのメニューでよく登場するジャケットポテトは、最もイギリスらしい料理の一つ。
サワークリームやカリカリなベーコン、ネギ、ツナマヨ、ベイクドベーンズなど色々なトッピングと一緒に食べられていて、私が初めて食べたのはイギリスでホームステイした時でした。
自分のお皿に乗せられた焼きたてのホクホクなじゃがいものの拳一つ分ぐらい大きさにびっくりしつつも、ホストマザーに続いて塩コショウを振り、さらにマヨネーズも少しトッピングし、迷う余地もなく日本のお祭りで食べるじゃがバターと同じ感覚でジャガイモの皮を残して食べていたら、ホストマザーにびっくりされました。
どうやらイギリスのジャガイモは日本のと違って皮がとても薄くて、そのままでも食べれるらしいです。だからジャケット(皮)・ポテトなのか〜とやっとその時気付きました。
信号無視はあたりまえ
これはイギリス以外の国に旅行した時も、日本ほど歩道者が信号を守る国ってそんなにないなと気付きました。
イギリスでは、歩道者用信号が赤でも車が通っていなければ、もしくは車が来てるけどまだ渡れる余裕がある時にみんな平然と渡っていきます。
たまにお年寄りやベビーカーを押してる人が無理やり渡ろうとしてるシーンを目撃すると、こっちがヒヤヒヤしてしまいます。
東京の通勤ラッシュ時と比べたらイギリスではそんなに急いで歩いてる人ばかりでもないのに、なぜか信号の場合はせっかちな人が多いように感じます。
イギリスで信号を渡るときは、くれぐれも周りの判断に任せずに自分で信号や車の状況をよーく確認してくださいね。
雨降ってても傘を使わない
これはかなり有名な「イギリスあるある」かもしれませんが、これだけ長く住んでもやっぱり土砂降りでも傘をささない状況がおかしくていまだによく理解できません。
傘をささないというのは傘が売られていないわけでもなく、日本みたいに一日中雨が降っている日よりも一瞬しか降らない日があまりにも多いから、その一瞬のためだけに傘を持ち歩くのが面倒だからというのが私の解釈です。
イギリスは雨が多いイメージがありますが、実はロンドンの降水量は東京よりも低いんですよね。
これについて詳しく書いてる記事も、よかったらご参考ください:
なんだかんだ合計で2年以上イギリスに住んでいますが、冬の間は雨は確かに多くて本当に鬱陶しいと感じています。しかし冬以外の間はかなりカラッとしていて、晴れの日は歴史的な建物も赤い電話ボックスもより素敵に映えます。
公園も緑がいっぱいで、晴れの日はみんな公園やパブやカフェのテラス席に繰り出します。
もしイギリスに旅行しに来たいと考えているのでしたら、10月〜4月は避けた方がいいと思います。6、7、8月は絶好に天気がよくて旅行しやすいです。折り畳み傘よりも、ウォータープルーフのジャケットがあると便利です!
バスが来たら手をあげないとスルーされる
初めてイギリスのブライトンに留学したときは、手をあげないとバスが止まってくれないと知らなくて見事にスルーされたいい思い出があります(笑)
留学にしても、旅行にしても、一度はあの憧れの真っ赤な二階建てバスに乗りたいと思っている人が多いかと思いますが、バスが来たらタクシーを止めるのと同じような感じで必ず手をあげて乗る意思をアピールをしてください。
日本と同じ左側通行、エスカレータでは右側に立つ
イギリスでは日本と同じく左側通行で、車は右ハンドルになっています。
関東では、エスカレータは右側を急ぐ人のために空けとくので左側に立ちますが、イギリスの場合は関西と同じでエスカレータで立つときは右側です。
私は日本では関東に住んでいたので、イギリスに来たばかりの時はよく癖でエスカレータの左側に立ってました。
イギリスは日本ほど公共ルールを守ることよりも、個人の気配りに任せている部分が多く、特に世界中から旅行者がやってくるロンドンではみんなが全てのルールを把握してるわけではないので、間違ってエスカレータで左側に立ってしまっても、どいてほしい人は「Excuse me」や「Sorry」と言ってくれます。
エリザベス女王の誕生日が年に2回ある
毎年テレビでも中継されるエリザベス女王の誕生日をお祝いする「Trooping the Colour」というセレモニーは6月に開催されていますが、じつは本当の女王の誕生日は4月21日なのです。
前述でも触れた通り、4月はまだイギリスは雨やどんよりした日が多く、そのため、晴れの日が多い6月に実際のセレモニーを行っているそうです。
調べてみると、Trooping the Colourはイギリス国王/女王の誕生日をお祝いする毎年の恒例行事として確立されたのは1820年にも遡り、その後、国王エドワード6世が在位中に彼の誕生日が11月(天気が悪い)だったため、このイベントを6月に定めたらしいです。
私は去年友達と実際にパレードの現場に見にいきましたが、たくさんのユニオンジャックが飾り付けられていて、VIPエリアにいたタキシードを着た紳士やゴージャスな帽子をかぶった貴婦人たちを観察するのが楽しかったです。こんなにいかにもイギリスなワンシーンを見れるなんて予想もしていなかったけど、本当に来てよかったと思いました。
パレード中は、間近でたくさん馬に乗った兵士たちやブラスバンド軍隊を見れて、更にはちらっと馬車に乗った女王様本人も含めロイヤルファミリーメンバー達も見れて、ヨーロッパの歴史マニアな私にとってすごくいい思い出になりました。
現場は色んな国から来た観客でとても混んでいますが、一度はこの古くから続いてる歴史的なイベントを生で見てみることをおすすめします。
ちなみに今年のTrooping the Colourはイギリスのロックダウン真っ只中だったため、場所もウィンザー城に変更し、一般人参加不可のテレビ中継のみバージョンに変更して行われました。
実際のテレビに映った様子:
エリザベス女王、90歳を超えてると思えないぐらい歩く時は人に支えてもらう必要もなく、あいかわらず元気な足取りで、ロックダウン中に動画で世界中にメッセージまで送っていて、本当に素敵なお方♪
ちなみに彼女はインスタグラムのアカウントもお持ちです(笑)
母の日は5月の第二日曜日ではない
日本やアメリカ、その他たくさんの国では母の日は毎年5月の第二日曜日になっていますが、イギリスの母の日(公式名:Mothering Sunday)はイースターの3週間前の日曜日になるため、毎年日付が変わります。
日本では母の日にカーネーションを送るのがメジャーになっていますが、イギリスの母の日ではシムネルケーキやお花のラッパズイセンを送る伝統があるそうです。
ちなみに私の彼氏(イギリス出身)の場合は彼の母親にご飯をご馳走したり、カードやチョコをプレゼントしています。
テレビ番組を見てる人たちを見るテレビ番組がある
番組名は「Gogglebox」なのですが、イギリスの色んな地域に住む一般人が家族や友人と一緒にその週に放送されたニュースやドラマ、バラエティなどを観てる時のリアクションを楽しむ目的の番組になっていて、たまには一般人ではなく有名人が登場する回もあります。
私はイギリスの色んな地域に住んでる人の英語のなまりがおもしろくてたまに観ていますが、なんかどうしてもわざとオーバーにリアクションしてるように見えてしまってそんなに好きではないです(笑)
興味がある方はぜひYouTubeで「Gogglebox」と検索してみてください!
クリスマスは一番お金が飛ぶ
↑去年(2019)のクリスマス。彼の妹カップルの家で祝いました。
イギリス人にとってクリスマスは一年の一番大きなイベントで、夏が終わったらすぐにクリスマスの話題があがるぐらいです(笑)
日本ではクリスマスといえばカップルや子供のための行事のような雰囲気がありますが、イギリスのクリスマスは日本のお正月と近い感覚で、祖父母の家などで集まってみんなで伝統料理を食べてひたすらだらだら過ごす感じです。
家族の人数が多ければ多いほど、集まったら喧嘩することも出てくるし、人数分のクリスマスプレゼント&カードまで用意しなければいけなくなるから、結構ストレスになる人も多いみたいです。
イギリスは結婚していなくてもカップルはお互いの家族行事に参加するのは当たり前で、イギリスに来た1年目のクリスマスは彼氏の祖父母にまでプレゼントを買ったので出費が多くてびっくりしました。
当然、彼氏の親戚からもプレゼントをいただくけど、あまり好みじゃないものも中にはあって、クリスマスってお店側が金儲けするけど、雰囲気から覚めて改めて考えるとめちゃくちゃ無駄遣いだなと、感じます。
ちなみに最近は欲しくないものをもらいたくないからAmazonでウィッシュリストを作って彼にシェアしてもらってます(笑)それか、好きなお店のギフト券にしてもらってます。
みんな大好きNando's
イギリス人の中にはNando'sが嫌いな人がいないと思うぐらい大人気なペリペリチキン・レストランがイギリスの至る所で見かけます。
どこいっても、栄えてる町中心部に一つは必ずありそうなぐらいイギリスではかなり有名なチェーンレストランで、値段が高くない割には味はすごく美味しいので、日本からイギリスに遊びに来た友達をいつも連れてってあげています。
ペリペリチキンとは、南アフリカ発祥のチリソース(ペリペリソース)に長時間浸した鶏肉をグリルで焼いたチキン料理で、酸味があるピリ辛加減と焼いたスモーキーな香りが本当に絶妙です!
ちなみにソースの辛さレベルは選べられて、辛いのが苦手な人向けのソースもあります。個人的にはウィングか、レッグのお肉はジューシーで好きです。あと、サイドメニューを2つ選べられるセットを頼む時はクリームマッシュとコーンが特におすすめです♪
イギリスに来る機会があったらぜひお試しください。
おわりに
以上、私にとってもっともイギリスならではの常識について書かせていただきました。
面白いと思ったものは何かありましたか?この他にも皆さんにとっての「イギリスあるある」があったら是非教えてください♪
留学準備に関して役立つ記事: