先月、海外旅行先でスキミング被害に遭い、口座に残ってた10万円にも及ぶ残金を勝手に立て続けに引き落とされました。
事件の詳細とスキミング被害の予防方法について細かく書いた記事をまず読んでいただける分かりやすいかもしれないので、その記事を貼りますね。
数日前にやっと無事に不正出金の全額を補償してもらえたので、今日は返金してもらうまでにやった手続きなどについて書いていきますので、万が一同じ被害に遭われた時のための予備知識として読んでいただければと思います。
全額補償までの道のり
1回目の電話:被害報告
立て続けに届いた海外ATMからの出金を知らせるメールに気づいた時にはすでに口座の中には200円にも満たない残額しか残っていませんでしたが、ショックを受ける暇もなく、とにかく真っ先に銀行のコールセンターに電話しました。
まずは「身に覚えのない出金があった」と被害があったことを伝えると、直ちに暗証番号の変更の手続きを電話越しで行うように案内されました。
本人確認のために携帯でカード番号などを入力するので、手元にキャッシュカードを用意しておく必要がありました。
その後いくつか簡単な質問をされました。
海外ATMからの出金だったので、海外に行ったのはいつ頃なのか?今はすでに日本にいるのか?手元にはキャッシュカードがあるのか?のような質問をされ、
更には暗証番号について、誰かに教えたりしなかったか?など、簡単な質問をいくつかされ、分からなければ「分からない」「心当たりがない」と言えばしつこく聞かれることもないと思います。
質問後、「一旦調査しますので、調査でき次第また連絡します」とのことでしたので、とりあえず冷静にしばらく待つ事に。
2回目の電話:調査確認を催促
1週間はかかるだろうとコールセンターの方に言われたのですが、1週間経った後も音沙汰がなく、不安になって進捗について知りたくなって再度コールセンターに電話しました。
案の定「まだ調査中」と言われました。
更にはその原因が「10件にも及ぶ出金があった為少しお時間がかかってしまいます」とのことでしたが、なんでそんなに時間がかかるんだろうと疑問に思いながら、仕方なく「分かりました」と電話を切りました。
3回目の電話:調査結果と補償請求手続きの説明
面白い事に私が催促電話をして1時間も経たないうちに、別の担当者の方から「調査が完了した」との電話がかかってきました。
さっそく補償請求手続きのために、「郵送で申請用紙を送りますので、記入した後にパスポート全ページのコピーと一緒に送り返してください」と言われ、パスポート全ページのコピーについて思わず聞き返さずにはいられませんでした。
コンビニでコピー1回につき10円かかるので、全部をコピーしたら一体いくらかかるんだろうとケチな自分がすぐ頭の中で電卓を叩き出すほど、ちょっと理不純な要求に動揺しつつも、決まりは決まりなので「分かりました」と従うほかできませんでした。
そして続いて言われたのが、申請用紙になんと、自分で被害にあった10件の出金の詳細を手書きで書かないといけないので、「これから詳細情報を申し上げるので、メモをお願いします」と言われ、電話越しで海外のATM名や地名をアルファベットで1文字ずつ聞き取り、10回分の秒単位までの時間と金額までもメモる羽目に。
ここでどうしても理解できなかったのが、なぜ銀行側ですでに把握している情報を私がもう1回手書きで申請用紙に書かなければいけなかったのか?
そして、なぜ1文字でも間違えたら全額返金してくれなさそうなくせに、メールではなく、聞き取り間違いのリスクがある電話越しでのやりとりだったのか?
パスポート全ページのコピーだって、PDFだったら楽なのに。。
この電話でのやり取りまでは、この銀行だけは先進的な銀行のイメージがあったけど、やっぱり古臭いメガバンクと一緒だと気づき、少しガッカリしました。
何でもかんでも紙!これどうにかならないのかな。
更には、申請用紙とパスポートコピーを郵送すればそれから返金してもらえると思いきや「審査があります」と言われ、今までの質問の回答や、銀行側が確認した不正出金情報だけじゃなぜ審査できないの!?という疑問が頭によぎりましたが、ここでも冷静に「分かりました」と言いました。
このような手続きは、自分が日本にいるからまだ簡単に済ませられたけど、もしもう少し遅かったら私がイギリスに行ってたらどうなってたんだろうと少し心配になりました。
ま、文句はこの辺にして本題に戻ります(^^;)
補償請求の申請
3回目の電話後、1週間のうちに補償請求の申請用紙と返信用の封筒が届きました。
電話で一生懸命頑張って聞き取った情報を手書きで書き込み、最後にサインをした。
パスポートのコピーも「出入国の日付が読み取れるように」との注意があったため、何が不適合があったら嫌だったので、万が一に備えて全ページを白黒コピーより画質がいいカラーでコピーをとりました。
補償が承認された
書類を郵送してから2週間経った頃、ここでもメールではなくまた手紙が届き、開くと嬉しいことに不正出金があった分を全額補償してくれる旨が書かれていました。
口座に振り込まれる予定日の次の日に確認すると、確かに入金されていたので一気にホッとしました。
警察に被害届を出す必要はあるか?
日本国内で被害にあった訳ではないので、警察に被害届を出すことは私の頭にありませんでした。
電話で担当者の方と話した時「被害届を出していれば被害届番号を申請用紙の書く欄に記入が必要ですが、届けを出していなければ書かずにそのままで結構」とのことだったので、絶対に必要でもないと思います。
ただし、仮に新生銀行の被害補償に関するページを調べてみると、
補償を検討するに際し、被害発生後の当行への速やかなご通知、警察へのご相談や被害届のご提出、当行への被害状況の詳細なご説明等、ご協力いただく必要があります。
と書かれていますので、銀行に指示をされたら被害届を出す必要があることもあります。
私の場合は特に被害届を出せとは言われなかったが、ちゃんと補償が承認されたので、被害内容によってはケースバイケースのようですね。
もし心配でしたら、警察に届けを出した方がいいと思いますが。
どういう場合が補償されないのか?
全ての不正利用被害に対して全額補償される訳ではなく、利用者本人に責任がある場合は補償されない可能性もあるそうです。
例えば私が電話でコールセンターの方に質問された時も、暗証番号の管理について細かく聞かれました。
友人や家族に暗証番号を教えたか?
誕生日など、他人に推定されやすいものにしていないか?など。
つまり暗証番号が推定されやすいものだったり、他人に教えたり、暗証番号を持ち物にメモしていたりと、暗証番号の管理の仕方が悪いということになり、補償される可能性が低くなるので、ご注意ください。
他にもカード会社や銀行ごとの決まりがあると思うので、今一度各カードの公式サイトにて不正利用被害のページを確認したほうがいいと思います。
おわりに
以上、スキミング被害に遭った被害金額を補償してもらうまでの流れを書かせていただきましたが、いかがでしたか。
もうすぐ留学してしまうため、自分がまだ日本にいるうちに早く不正金額を補償してほしかったのに、いちいち時間がかかる郵送での効率の悪いやり取りにイラついてしまいましたが、結果的には全額返金されて本当によかったです。。
アドバイスとしては、暗証番号やカード自体の盗難に遭う可能性は誰にでも起こりうるので、少しでも疑わしいことがあったらすぐにカード会社に電話をすることです。
念のため、自分が持っているクレジットカードやキャッシュカード情報をあらかじめ控えておくと安心ですね。(旅行先でも見れるように保存しておくといいかも)
そして被害が大きくならないうちに止められるようにするには、発見の早さが大事になってきます。
そのためにはカード利用を知らせるメールが携帯に随時届くように設定しておきましょう。