インターネットが普及してから、世界との距離がますます近くなったおかげで、海外就職も目指せる時代になりました。
私は語学留学で行ったイギリスに魅了され、日本に帰国してからまたイギリスに戻れるように5年の努力の末ついに今年の8月に海外就職の夢を叶いました。
しかし、海外で働きたいと決心してからイギリスのIT会社に採用されるまでは、決して真っ直ぐな道のりではありませんでした。
今日は当時の私と同じように海外で働きたい方が参考になるように、私が海外就職を実現できるまでにやったことについて経験を踏まえて書きたいと思います。
私と同じ道のりを歩けば、誰でも必ず海外就職できる保証はありませんが、少しでも海外で働くという夢に近づけためにやってみる価値はあると思いますので、よかったら最後まで読んでもらえたら嬉しいです。
語学留学
実は、留学した当時はまだイギリスで働きたいという気持ちはそこまで強くありませんでした。しかし今思えば、あの半年間語学留学したおかげで「海外で働く」というハードルが一気に下がりました。
留学先で英語に自信がつき、そこで出会った世界中から来た友達と楽しい時間を過ごしたという経験が、それまでに「遠かった」海外が「身近」になったからかもしれません。
なので、まだ英語に全く自信がない方は日本で英会話教室に大金を費やすより、語学留学をお勧めしたいです。
結局、日本にいても英語の勉強ができますが、英語に触れている時間はどうしても英語圏にいるよりは少なくなるので、効率のいい勉強法という視点で考えるとやっぱり英語圏で直接学んだ方が上達のスピードが早いと思います。
日本でプログラマとしての就業経験を得る
知っている方も多いと思いますが、海外では就労年数が就活のしやすさを大きく左右します。
エントリーレベルのITエンジニアの求人情報を見ていても、応募要件には「experience in 〜」ばかりで、全く未経験だと応募してもきっと門前払いになるのがわかります。
イギリスでは、ただでさえ採用優先順位が:イギリス人>EU圏の人(もしくはビザサポート必要ない人)>EU圏外の人(つまりビザサポートが必要な人)という風になっているので、勤めたいポジションでの経験年数が全くないと、イギリスではほぼ就職は無理だと思いました。
しかし、有難いことに日本では経験無しでも採用してくれる会社がたくさんあり、私は数ヶ月独学でプログラミングを勉強してからIT会社に派遣社員として就職しました。
職種や関わるプログラミング言語、スキルについても、特に需要が高い職種を狙うのがポイントです。
例えば、私の経験上から言わせてもらうと、フロントエンドよりもバックエンドの開発のポジションの方が需要が高いです。フルスタックならもっと就職率高まると思います。
言語はネットで調べるとすぐに出てくると思いますが、イギリスではJavaScript、C#、Python、PHPなどを求人サイトでよく目にします。
ほとんどのシステムはデータベースとつながっているので、データベースを扱う言語SQLも絶対に学んでおくと絶対にいいです。
大学院でコンピュータサイエンスを学ぶ
試しに英語でIT系の求人情報を検索してみるとわかると思いますが、学歴経歴不問な求人はほぼなく、ほとんどその募集してるポジションと関連性がある学位を持っていることを求められています。
私はプログラミングと全く関係ないツーリズムの学士号しか持っていなかったので、イギリスデベロッパーやエンジニアの求人要件にある「関連性がある学位を持っている」には当てはまらなく、就職するための第一歩はまずは学位を取ることだと気付きました。
他にも大学院留学することによって得られるメリットがありますが、詳しくは下記の記事に書いてありますので、この記事では端折らせていただきます。
ジョブサーチ・求人サイトに登録しまくる
イギリス大学院の一学期が終わる頃から少しずつ就活を始めました。
真っ先にやったことは、スカウトされる為に、とにかくネットの隅々にまで自分の履歴書が届くようにあらゆるジョブサーチサイト、転職サイトに登録しまくりました。
イギリスでは会社の人事や転職エージェントが色んなサイトで希望する人材を探していることが多く、たくさんの求人担当者の目に止まるようにするには自分の履歴書を載せておくのはかなり大事です。
実際に、私は二つの会社から直接「面接に来て下さい」と採用担当の人からメール来たのですが、どちらも求人サイトからのスカウトでした。
そのほかにもたくさんのエージェントから電話がかかってくるようになりました。エージェントが紹介してくる会社はビザサポートしない会社が多いので、正直あまり期待はできないませんが。。
イギリスで登録しておくといい求人サイト
イギリスには数え切れないほどの求人サイトがありますが、今から紹介するのは結構大手なところばかりです。どこに登録していいのか分からない初めのうちは、とりあえずこれらに登録しておけばいいと思います。
一気にたくさん登録するとメールボックスがジョブアラートメールで一杯になってしまうので、注意してください。
totaljobs
イギリスで有名なサイトのうちの一つ。このサイトで50社ぐらい応募しましたが、返信0でした。私の条件だとそんなもんかなと思いましたが、たくさんお仕事が載っているので、年収交渉の参考や、需要の高いスキルを研究するのに良いです。
jobsite
このサイトもtotaljobsと似てて、大手だからたくさんお仕事が載っています。就活始めたらとりあえず登録して履歴書を載せとくサイトという感じです。
Monster
このサイトも上記二つと同じく大手の求人サイトの一つです。
CV Library
私が採用された会社はこのサイトから私を見つけたそうです。なので、個人的にお勧めNo1.です。
reed.co.uk
仕事探し以外にも色々スキルアップできるコースもあって、無料なものも結構役に立ちそう。他にも就職のアドバイスの記事がたくさんあって、色々と活用できそうです。
indeed
日本で馴染みがあるindeedですが、イギリスでもかなり有名の求人サイトです。
就活イベントに参加する
企業の方達(運が良ければ採用担当者)と直接話せる機会をバネにコネづくりをしようと、ロンドンのIT系就活イベントに参加しました。
会場には200社以上のブースがあって、企業側も就活生もみんな格好がラフで、リクルートスーツ+黒髪だらけな日本の就活イベントと大違いで、とてもいい経験になりました。
大きめな会社は「御社に興味があります」と言っても、そのブースにいる人たちは特に何かするわけもなく、「タブレットに名前と連絡先記入してってね。採用イベントの案内をおくる。」と言われることが多かったです。
逆に、小さめなスタートアップの会社は結構フレンドリーで、採用担当の方と直接話せる確率も高かったです。
名前を登録したいくつかの会社からは数社だけ後日履歴書を送ってというメールが来ました。
全体的に大きい会社も小さい会社もブースにいた皆さんはみんな友達みたいな感じで話してくれて、会社が何をやっているとか、どんなポジションの人を募集しているかをしっかりと時間をとって説明をしてくれました。
私は残念ながら採用にはつながらなかったけど、履歴書を送る前にその会社の人と話してみたい人や、少しでも就活のために何かをしたいという人は就活イベントは行って損はないと思います。(企業のボールペンやノートもらえるしw)
LinkedInに登録する
LinkedInとは、お仕事版のFacebookのようなSNSで、特にIT系の採用担当はかなり利用されているみたいです。
思い出せば、同じコースの友達も、私自身もLinkedInからのスカウトが一番多かった気がします。実際にLinkedInからのスカウトから採用になった子もいました。
今や海外では名刺交換の代わりにLinkedInで友達申請することも多いみたいで、ネットで履歴書のサンプルを見ても、自分の連絡先を書くところにLinkedInのIDを載せるのも一般的みたいです。
とにかく、アカウントを持っていて損はないので、まだ作っていない方は必ず登録しておいた方がいいと思います。
LinkedIn公式:https://www.linkedin.com/
当たり前ですが、アカウント登録すればいいではなく、せっかくのチャンスを逃さないように、自分の学歴や職歴が最新のものになるようにアップデートを忘れないようにしてください。
今度LinkedInを活用する方法についてもっと詳しく書きたいと思っていますが、今思いつくものだけ簡単に挙げるとすると:
・求職中モードをOnにする。
・自己紹介の欄でも「looking for a new position where I can〜」などと書いて、カジュアルに就活中アピール。
・自分の肩書きを自分が勤めたいポジションの肩書き(例:Software Engineer、Fullーstack developer)にしておく。
・気になっている企業・人をフォローする 。
・「Skills & Endorsements」を記入する&友達に承認してもらう。
おわりに
以上、私がイギリスでプログラマとして就職できるまでにやったことについて紹介いたしました。
少しでも参考になりましたか?
今後も海外就職についての記事を増やしていきたいと思っていますので、記事についてのリクエストや質問がありましたらお気軽にお聞きくださいね。