プロフィールや過去の記事を読んでいただいた方ならご存知だと思いますが、海外移住という最終目標の為のステップ1として、私は9月からイギリスのロンドンの大学で、コンピューター・サイエンスの修士号課程の学生になります。
4年前にイギリスに半年間語学留学した時にイギリスの住みやすさに惹かれ、日本に帰国してからずーっとまたイギリスに行けるように努力して来ました。
大学院留学になった詳しい成り行きは「アラサーにして会社員を辞めてイギリス大学院留学を決めた理由」にも書きましたが、一番の理由は何と言ってもイギリスに戻りたいからです。
もちろん大学院卒業後、そのまま現地で就職することも考えていますし、ずっと老後まで住み続けるかどうかはわかりませんが、少なくとも一旦はイギリスで落ち着きたいと思っています。
今日はなぜ私は海外就職・海外移住を目指す方に留学を勧めるのか、その理由について書いていきますので、 どうぞ最後までお付き合いくださいませ(^-^)
※ワーホリビザやTier4(長期留学)ビザでの長期留学者を前提にしている話が多いので、あらかじめご了承ください。
留学→現地就職は可能か?
本当に多くの方がこれを疑問に思っていると思いますが、留学(orワーホリ)して現地就職まで辿り着けた方をTwitterで何人も見かけたことがありますので、これだけでも不可能ではないと断言できます。
EU離脱が決まったイギリスは、ますます自国民に就労チャンスを与えることを優先する動きになっていますが、それでも自国民だけじゃ賄えないような職業も多いです。
他の国も同じだと思いますが、やはり「手に職」があるのは強いです。
例えばIT系、医療系は海外就職においてすごく強みがあることで有名ですが、日本人じゃないとダメな日本語教師、通訳、寿司職人、日本人向けのツアー関係なども狙いどころだと思います。
海外就職において、留学のメリット
もちろん、留学に行けば必ず現地で就職できるという訳ではありません。しかし、留学せずにいきなり海外就職しようとするよりは、海外移住が叶うチャンスは多いはずです。
その理由としてあげられるのは以下の三つ:
・現地でコネクションを作れる
・面接にすぐに行ける
・専門系の学位はプラスになる
では、詳しく説明していきます。
現地でコネクションを作れる
海外でコネがあると100%採用してくれるかは分からなくても、面接してくれたり、履歴書を読んでもらえたりと、コネによって就職チャンスを増やすことができます。
私も語学留学中に知り合ったイギリス人に、「今度コンピューターサイエンスの修士号を取るためにイギリスに戻るよ」と教えたら、「就職するなら僕の会社に紹介するよ」と言ってもらえました。
日本にいながらコネを作ろうと思えばできるかもしれませんが、普段外国人と接するチャンスがない人は「外人がいそうなバーに行く」ぐらいしか方法が思いつきません。
また、日本に何年も住んでいる外国人の多くはすでに日本で結婚し、友人も日本で仕事してる外国人ばかりなので、海外の企業にコネがある人は少ないと考えられます。
そしてそのバーにいる外国人の中の何人が自分が就職したい国にコネクションがあるかなんて想像しただけでも、直接現地で知り合った方がずっとコネを作れる可能性が大きいと分かりますよね。
留学中に気づいたのですが、外国で友人ができるとその友人の友人のパーティーに呼ばれることが結構あります。
会った事もない人の誕生日パーティーに行く事なんて普通にありました(笑)
あと、友人と数人で集まろうとしたら、後からぞろぞろ初対面の人も参加してきて、最初は知り合い5人でパブで飲むはずだったのに、いつの間に10人ぐらい知らない人が一緒になって飲んでる事に気づく事なんてしばしばありました。
そういう風に、外国にいるだけで友人の幅が自然にどんどん増えていきやすいんです。
面接にすぐに行ける
日本から応募して、スカイプで面接もできる時代ではありますが、その分「スカイプで面接できる会社」だけにしか応募できないというデメリットが付きます。
イギリスの場合なんてただでさえ就労ビザのサポートをしてくれる企業の数が限られているので、できれば面接に呼ばれたらすぐに行けるぐらいの身軽さを構えておきたいです。
また、正式に雇用する前に数週間ぐらいトライアルで雇いたいというところもありますので、トライアルで雇いたいといきなり言われたら、日本からいきなり現地に来れますか?しかも就労可能なビザで。
そういう意味では、当然ここでは就労許可があるワーホリビザや、Tier4ビザ(イギリスの長期留学ビザ)は有利ですよね。
専門系の学位はプラスになる
これは大学・大学院留学者、かつ専門の学位を持っていない方に限ったメリットになってしまいますが、海外(少なくともイギリス)で就職する際は日本と違って、全く未経験でも採用してくれるところなんてほとんどないそうです。
さらには「関連する学科の学士号(or修士号)を持っている」が応募条件に入ってる求人も多いです。
試しに「programmer jobs in London」とググったら、10件のうち3件が関連する学歴が必要でした。
1件目:ジュニア・システム・エンジニア
↑できれば持って欲しい:関連する学位(優等レベル)
2件目:ソフトウェア開発
↑重要条件:神経科学、コンピューターサイエンス、エンジニアリング、物理、数学その他関連のある学位
3件目:ジュニア・プログラマ(ゲーム)
↑要件:コンピューターサイエンス、物理、数学系の学科、その他関連の学士学位
と以上の3件を見ればわかるように、特にプログラマのような専門職の場合は、それに関連する学位を持つ必要があるのです。
もちろん10件中の残り7件は、特に学歴の要件は書いていませんでしたが、その分経歴や能力に強みがないと、採用される可能性が低くなってしまうと思います。
つまり、関連学位がなくても就職にチャレンジできることはできますが、関連学位を持っているだけでその時点で要件を一つクリアできる点を考えれば、やっぱり現地でコネを作りつつ、専門職に関連する学位を取れるのは日本から就職活動をするよりは効率が良いです。
そのまま採用を狙える職業経験付きのコースもある
大学院留学を経て就職を考えている方に朗報です。
大学院のコースのページを見ていると、インターンシップサポート付きのコースをたくさん目にします。
私が選んだコースも、最長1年間の職業経験付きの2年コースです。
1年目は通常の修士号課程と同じようにアカデミックな勉強をし、終わりに近づいた頃から職業経験の配属先を探し始めます。
もちろん「インターンシップサポート付き」「職業経験付き」と言われても100%インターンとして採用されるわけではなく、結局は自分次第になりますが、少なくとも充実したセミナーや、イベントに参加できたり、履歴書のチェックや、インタビューの練習など就職活動に役立つ様々なサポートを提供してくれたり、数多くの企業とコネクションがある大学ならではのバックアップがあるだけでも一人で職探しをするよりはずっと心強いですよね。
私もせっかくのチャンスを無駄にしないように、2年目の職業経験で大いに活躍して、狙うはそのまま正式採用です!
修士号課程ではより職業に結び付けられる専門的な勉強をするので、インターンシップサポートや職業経験付きのコースがない大学院も、ほとんどの大学は卒業後のキャリアサポートが少なからずあるはずです。
大学院コース探しの際に、コースの詳細ページに「Carrers」についてどのように書いているかをよく読んで、より現地就職に役に立ちそうなコースを選びましょう。
おわりに
日本から就職活動をしたり、海外に異動が可能な企業に勤める手もありますが、留学を通しての方は現地就職に有利だと思う点をあげさせていただきました。
留学を経てそのまま就職するには、留学という期限内(留学ビザが切れるまで)に、いかに現地でコネクションを作り、積極的に行動を起こすかによって決まると思いますが、何度も何度も落とされてもへこたれない強いモチベーションも必要です。
私は、今度は実際に現地で採用された後にここでTipsを紹介できるように、頑張りますので、応援よろしくお願いします(*^-^*)
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