イギリスに留学するというと、学費が高いんじゃない?という疑問が浮かぶ人も多いんじゃないかな。ヨーロッパってなんか物価も高いイメージありますよね。
私自身も本当に高いと思われてる原因が気になり、実際に大学院の学費について詳しく調べてみました。
「留学したいけど、お金が心配・・・」と思っているのでしたら、是非最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
EU圏外からの学生というだけで学費が高くなる
実はヨーロッパの大学院はEU圏からの学生とEU圏外からの学生それぞれ学費が異なる場合が多く、イギリスの大学院もその差がEU諸国からの学生の約2倍だったりします。
参考に、私が調べたイギリス大学院の中から3つを例に挙げます:
大学院 |
UK/EU |
UK/EU外 |
UCL |
£12,380(約¥1,801,469) |
£25,880 (約¥3,766,597) |
University of Birmingham |
£9,270(約¥1,348,919) |
£21,330(約¥3,104,386) |
University of Kent |
£7,300(約¥1,062,390) |
£18,400(約¥2,678,089) |
※コンピューターサイエンス専攻の2018/19の場合
※現時点のレート1GBP =145.52JPYで換算
この表で最も学費が高いUCLは、オックスフォードやケンブリッジに続き、誰もが知ってるもっとも有名な大学の一つで、EU内の学生ですら200万円近くかかるのに対し、私たち日本からの学生だと更に177万円以上も多く払わなきゃいけないんですよね。
この比較から分かるように、基本的にEU圏外の学生は160〜177万円も多くEU圏外の学生より多く学費がかかる事がわかります。
EU圏外に生まれたってだけで損してるような気分で、ちょっと腑に落ちませんね。。
ヨーロッパではダントツ高い
ではイギリスの大学をEU圏やヨーロッパの大学と比べた場合はどうなんでしょうか。
ヨーロッパ全体の大学院の平均学費は、EU圏内の学生の場合は約£4,510で、EU圏外の学生の場合は約£8,991です。
上記の表で例に挙げた3つの中で一番安いケント大学と比べても、明らかにイギリスは平均より高いと分かります。
2018年ヨーロッパの大学の学費を比較したこちらのサイトで、ヨーロッパの国々の学費を詳しく調べてみました。
では、私が抜粋したヨーロッパ圏の4カ国とイギリスを比較してみましょう。
※現時点のレート1EUR =128.61JPYで換算
国 |
年間学費EU内 |
年間学費EU外 |
オーストリア |
無し |
600-1,500 EUR (約 ¥77,177-¥192,960) |
デンマーク |
無し |
6,000-16,000 EUR (約 ¥771,962-¥2,058,567) |
フランス(公立) |
200-650 EUR (約 ¥25,731-¥83,626) |
200-650 EUR (約 ¥25,731-¥83,626) |
ドイツ(公立) |
セメスター毎に100-200 EUR (約 ¥12,865-¥25,731) |
セメスター毎に100-200 EUR (約 ¥12,865-¥25,731) |
イギリス |
7,500-12,600 EUR (約 ¥964,702-¥1,620,717) |
4,300-27,700 EUR (約 ¥553,108-¥3,563,050) |
ご覧の通り、日本円に換算した額の桁数だけを見ても、イギリスの大学院の学費はダントツで高いという事が一目瞭然ですね。
もちろん、イギリス以外の国は二年間で修士号を取得する為、年間学費を2倍にして考えなければいけないのですが、デンマークを除けば、それでもイギリスの学費は高いです。
オーストリアやデンマークではEU内の学生に対して、無料で受講させているのもすごいですが、私自身が調査中に最も驚いたのはドイツの大学はEU外学生に対しても安い学費を設定している事。
しかも交通費込みで、様々な学生向けのサービスまで提供する大学もあるそうです。
アメリカと比べると意外と高くもない?
では、日本からの留学先として人気なアメリカではどれぐらいかかるのでしょうか。
アメリカの大学院は州立と私立の二種類に別れていて、当然州立は私立よりも安く学費が設定されています。
studyusa.com のデータによると、アメリカの大学院の学費は学校によって変動が大きく、大体の年間学費は$8,000から$120,000ぐらいだそうです。
現在のレートが1USD=110JPYとすると約88.3万円〜1千300万円ぐらいですね。
振り幅が大きすぎて非常に比較しづらいですが、一般的に参考するのであれば大体$15,000から$20,000ぐらい、もしくはもっとかかるそうです。
日本円に換算すると、165万円〜221万円ぐらいですね。
参考サイト:
https://www.studyusa.com/en/a/1287/what-is-the-cost-of-a-master-s-degree-in-the-usa
イギリスの大学院は、年間ざっくり200万〜300万円で一年間で修士号が取れるのに対して、2年で修士号をとるアメリカは年間学費×2年間分に、更に二年間の生活費のことも考えなければいけません。
したがって、生活費などを含めたトータルで見れば、選ぶ学校によってはイギリスの方が安上がりになる事もあるということになりますね。
まとめ
という事で、イギリスの大学院の学費は一年間という短い留学期間の生活費のことも含めて考えれば、アメリカよりは安上がりになる事が分かりましたが、世界において影響力が大きいアメリカにそれでも学びに行きたい学生が世界中から集まっているから高い学費を設けているんでしょうね。
更に、ヨーロッパ諸国の中には、かなり安く修士号を取得できる大学がたくさんある事も分かりました。
大学の授業は英語で行われている為、留学先として考える価値があると思いますし、その国の言葉を取得する機会にもなりますので、第二外国語を取得したい方にとって、とてもいいチャンスになるのではないでしょうか。
個人的に私は、イギリスの教育機関が世界的に高く評価されている事や、英語が母国語の国じゃなきゃ嫌というこだわりがある為、学費がヨーロッパでダントツ高くても、その価値があると感じるので、イギリスに決めました。
もちろん他にもイギリスじゃなきゃだめな理由がいくつかありますが、もし興味がありましたらこちらの記事をご覧ください(^-^)